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  4. 科学道100冊 2021

未来エンジニアリング

次の時代をつくるテクノロジーと、人類の行方を予見する16冊。

2021

サイエンス・ネクスト─科学者たちの未来予測の画像

『サイエンス・ネクスト─科学者たちの未来予測』

  • ジム・アル=カリーリ(編)鍛原 多恵子(訳)
  • 河出書房新社 2018年

テクノロジーで世界は変わる?18人の科学者による未来予想

ポストヒューマンの寿命は数百年?DNAデータは民主化する?イオン・ドライブの宇宙旅行なら火星まで39日?スマートマテリアルで作る飛行機は人間並みの触感を持つ?18のテーマで専門家たちが、来たる時代を予想する。人口増加や気候変動への対策も。未来のトピックが一覧できる1冊。


2021

いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい!?─気になる最先端テクノロジー10のゆくえの画像

『いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい!?─気になる最先端テクノロジー10のゆくえ』

  • ケリー・ウィーナースミス、ザック・ウィーナースミス(著)中川 泉(訳)
  • 化学同人 2020年

宇宙、人体、モノが変わる!?今日にも実現しそうな10の技術

飲みすぎても肝臓を取り換えればOK?エレベーターに乗って宇宙旅行?建設ロボットで住宅問題ゼロ?現役研究者と1コマ漫画家がタッグを組んで、世界を変えるかもしれない10の科学技術の今を徹底取材した。「実際どうなの?」がわかる近未来予測本。

園田 翔の画像

推薦コメント

未来予測は外れて当たり前というスタンスで書かれているのが面白いです。研究をしていると、予測するということに対しては懐疑的になるので、このくらいカジュアルに技術の発展可能性を紹介してくれる方が安心して読めます。分野も宇宙エレベーターからバイオプリンティングまで幅広くカバーしているので、興味を広げるにも最適な本です。
園田 翔(革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 深層学習理論チーム 研究員)


2021

未来をつくる仕事図鑑(1)(2)の画像

『未来をつくる仕事図鑑(1)(2)』

  • 学研プラス(編)
  • 学研プラス 2021年

最先端の職場を見学!キミの将来が未来をつくる

空飛ぶ車開発者に、臓器モデル開発者。先端の研究・開発に携わっている人たちは、どんな風に仕事をしているんだろう?小中学生時代はどんな子だった?ロボット、食品、防災、美容、映像、農業など14分野28人の研究者にインタビューした社会見学本。やりたい仕事が見つかるかも!


2021

Dr.STONEの画像

『Dr.STONE』

  • 稲垣 理一郎(原作)Boichi(作画)
  • 集英社 2017年

ゼロから文明を作り出す!科学少年と仲間達の熱き挑戦

集めまくって、試し続けろ。科学とは未知のルールを探す「クッソ地道な努力」のことだ!文明が失われた3700年後の世界に目覚めた高校生・千空が、仲間とともに大自然と石化の謎に真っ向勝負し、未来をこじあけていくサバイバルSF漫画。ラーメン、コーラ、鉄づくり、真似して実験したくなる。

清成 寛の画像

推薦コメント

生きていく上で必ず必要なものからあると便利なものまで、実際の生活の中で生まれる科学を楽しく理解できる1冊。最初はこのようなマンガを通して楽しく学びながら、サイエンスの世界に足を踏み入れるのはいかがでしょうか。
清成 寛(生命機能科学研究センター 生体モデル開発チーム チームリーダー)

園田 翔の画像

推薦コメント

ゼロから文明を作ろうとする、スケールの大きなSFサバイバル冒険譚です。僕たち研究者も、これまでに無い理論をゼロから自分たちでつくることがあるので、「必要なものが無ければつくればいい」という不屈の精神に共感します。研究の根本にある大切なことを、改めて気づかせてくれます。
園田 翔(革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 深層学習理論チーム 研究員)


2021

発明と技術の百科図鑑の画像

『発明と技術の百科図鑑』

  • DK社(編著)柴田 譲治(訳)
  • 原書房 2019年

ヒトの暮らしを一変させた技術のビジュアル博物館

150万年前の石器から、スマホ、宇宙ロケットまで、暮らしを変えた技術の大図鑑。あれもこれも、ぜんぶ「誰か」が考え出したものなのだ。日本発の発明品はカップ麺やゲーム機など。発見の連続でページをめくる手がとまらない。漫画『Dr.STONE』と合わせて読むと、科学の発展がよくわかる。


2021

ザ・テクノロジー 2030─マンガでわかる すぐそこの未来に備える最新技術の画像

『ザ・テクノロジー 2030─マンガでわかる すぐそこの未来に備える最新技術』

  • 春夏アキト、クロウバー(著)
  • 幻冬舎コミックス 2021年

高校生と一緒に最新テクノロジーの現場に訪問!

高校の未来技術研究会のメンバーたちが6つの最新テクノロジーを探索。企業や大学を突撃し、各ジャンルのトップランナーに教えを請う!パワードスーツ、培養肉、パーソナルモビリティ、ドローンや暗号資産などのITの進化もおさえた、わかりやすくて本格的な入門マンガ。


2021

ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑の画像

『ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑』

  • 村上 雅人、小林 忍(日本語版監修)東辻 賢治郎(訳)
  • 創元社 2020年

暮らしを支える巧みなしくみ機械の中身をまるごと解説

知ってびっくり!鍵やトイレから、ドローン、人工知能、遺伝子組み換え、脳インプラントまで。あらゆるモノの内側で動いている仕組みを、見開き単位の明快なイラストで解説する。思わず人に喋りたくなるトリビアだらけ。何気なく使っていた道具や機械が、人類の叡智の結晶だと気づく。


2021

フューチャー・オブ・マインド─心の未来を科学するの画像

『フューチャー・オブ・マインド─心の未来を科学する』

  • ミチオ・カク(著)斉藤 隆央(訳)
  • NHK出版 2015年

SFの世界が現実に?脳と心の正体と将来を語る

念力、テレパシー、夢、知能強化―。理論物理学者ミチオ・カクが好奇心全開で、脳や神経科学の第一人者を訪ね歩き、SF的想像力で考え尽くす。自然界最大の謎である「心」はどこまで解明された?医療や社会はどのように変わっていく?実現し始めている「心の未来」はこんなにも刺激的だ。

中村 振一郎の画像

推薦コメント

読み始めたら止まりません。クリストファー・ノ―ランの映画に引き込まれる感覚と似ています。厳選された学術データと緻密な議論から、「人生の成功は“満足を先のばしにできる能力”と関連している」と導かれるところは圧巻です。さらに「誰でもサヴァン症候群になれるか?」「最新の脳科学でジャンヌ・ダルクの精神状態を解明できるか?」と展開。若いうちに読みたかった1冊です。
中村 振一郎(科技ハブ産連本部 バトンゾーン研究推進プログラム 中村特別研究室 特別招聘研究員)


2021

人工培養された脳は「誰」なのか─超先端バイオ技術が変える新生命の画像

『人工培養された脳は「誰」なのか─超先端バイオ技術が変える新生命』

  • フィリップ・ボール(著)桐谷 知未(訳)
  • 原書房 2020年

培養された「ミニ脳」が投げかける新しい生命観

人気サイエンスライターは、自らの肩肉から培養して作られたニューロンの塊「脳オルガノイド」を目の当たりにして考える。これは私なのか??人工受精、iPS細胞などのヒトがヒトをつくるバイオ技術は、細胞と生命、自己と非自己の境界線を揺さぶり続ける。最新研究から「ヒトとは何か」を考える。

伊藤 嘉浩の画像

推薦コメント

世界最高峰の科学雑誌「Nature」の編集に長年携わった著者が、現在の発生生物学、細胞生物学の状況から今後を洞察した書。内容は少し難しいですが、日本の科学者の名前も随所に記され、日本のこの分野での貢献がうかがえます。じっくり読みたい1冊です。
伊藤 嘉浩(開拓研究本部 伊藤ナノ医工学研究室 主任研究員)


2021

レンブラントの身震いの画像

『レンブラントの身震い』

  • マーカス・デュ・ソートイ(著)冨永 星(訳)
  • 新潮社 2020年

アルゴリズムの進化でAIは芸術家や数学者になるのか?

2016年にお披露目されたレンブラントの新作絵画。AIが18ヶ月間データを食らい、500時間かけて描いた作品だ。深層学習によりアートや音楽、数学などでも創造性を発揮しだしたAI。危機感をもった数学者が、研究の最前線を探訪する。AI進化の鍵を握るアルゴリズムのいろはがわかる1冊。

園田 翔の画像

推薦コメント

AIは本格的に創造性を発揮できるようになってきました。著者は数学者ですが、数学の研究もAIに取って代わられるようになるのではないかと危機感を覚え、AIと人間の創造性についての探究を綴った本です。AIの部品となる技術には実は100年以上の歴史があります。そこにしっかりと踏み込みながら、現代のAI開発者にもたくさん取材をして書かれているので、AIの研究者としても読み応えを感じました。
園田 翔(革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 深層学習理論チーム 研究員)


2021

暗号解読(上)(下)の画像

『暗号解読(上)(下)』

  • サイモン・シン(著)青木 薫(訳)
  • 新潮社 2007年

作成者と解読者の生存競争 暗号をめぐる知のバトル

スコットランド女王の暗号手紙は読み解かれ、彼女は処刑された。最強と言われたドイツ軍の暗号は天才の努力の末に破られた。情報ネットワーク時代、さらに強力な暗号技術が必要とされている。『フェルマーの最終定理』のサイモン・シンが取材した暗号の歴史と未来。実際の暗号を多数掲載、解読に挑戦してみよう。

中村 泰信の画像

推薦コメント

腕利きのサイエンスライター、サイモン・シンが描く暗号技術の歴史。暗号は一見地味な分野ですが、実は情報科学の最先端で、インターネットの安全も支えている重要なテクノロジーです。最後の章は、来たる量子コンピュータ時代の暗号について。自身の研究とも関わりが深く夢中で読みました。
中村 泰信(量子コンピュータ研究センター センター長)


2021

ゲノム編集からはじまる新世界─超先端バイオ技術がヒトとビジネスを変えるの画像

『ゲノム編集からはじまる新世界─超先端バイオ技術がヒトとビジネスを変える』

  • 小林 雅一(著)
  • 朝日新聞出版 2018年

10代から知っておきたいゲノム編集「クリスパー」の驚異

2012年に登場したゲノム編集技術クリスパーにより、遺伝子研究は一気に加速した。「腐りにくい野菜」や「肉量を増やした家畜」を実現し、難病患者を救う。「命」のビジネスに巨大企業が次々と参入する一方で、科学の暴走の危険も指摘される。バイオ技術の基礎知識から最新動向までをレポート。

伊藤 嘉浩の画像

推薦コメント

2020年には「ゲノム編集」の研究者がノーベル化学賞を受賞。2018年11月には中国でゲノム編集ベビーが誕生する事件がありました。本書はそれらより前の2018年3月の書ですが、内容は生物学の基礎からわかりやすく技術が説明されていて、最後には人への応用の危惧が述べられています。現在進行形の科学技術を知ることができる1冊です。
伊藤 嘉浩(開拓研究本部 伊藤ナノ医工学研究室 主任研究員)

清成 寛の画像

推薦コメント

ゲノム編集を理解するためのお薦めの1冊。従来の技術との比較に始まり、その原理や利用方法、医療や産業応用の現状と可能性、問題点、特許問題などあらゆる側面から書かれています。
清成 寛(生命機能科学研究センター 生体モデル開発チーム チームリーダー)


2021

「食べること」の進化史─培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタの画像

『「食べること」の進化史─培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ』

  • 石川 伸一(著)
  • 光文社 2019年

人間と食の密接な関わり。未来の食はどうなる?

食は命をつなぐ営み。ホモ・サピエンスは雑食化して生き延びた。「よく噛んで、何でも食べる」は400万年の知恵なのだ。火を使う調理によって脳は大きくなった。では100年後私たちは、誰と、何を食べるのか。培養肉や3Dフードプリンタで何が変わる?分子調理学者が過去を訪ね、未来の食を考える。


2021

スペース・コロニー 宇宙で暮らす方法の画像

『スペース・コロニー 宇宙で暮らす方法』

  • 向井 千秋(監著)東京理科大学スペース・コロニー研究センター(編著)
  • 講談社 2021年

宇宙で暮らす知恵は地球で生き延びるための知恵

スペース・コロニーとは宇宙で人が居住できる施設のこと。民間宇宙事業計画が次々に発表される今、実現の日は近い。閉鎖環境で、食料、電気、ゴミはどうする?人間関係やメンタルを保つ方法は?宇宙に適した電力供給や水耕栽培の開発など、スペース・コロニー研究は、地球の課題解決にも繋がっている。


2021

科学史ひらめき図鑑─世界を変えた科学者70人のブレイクスルーの画像

『科学史ひらめき図鑑─世界を変えた科学者70人のブレイクスルー』

  • 株式会社スペースタイム(著)杉山 滋郎(監)
  • ナツメ社 2019年

未来を切り拓くためのひらめきのエンジニアリング

70もの歴史的な発見・発明の奥にあるひらめきの方法を紐解いて図解。グーテンベルクは「既存の方法を組み合わせる」ことで活版印刷を発明。ガリレオは「わかりやすいものに置き換える」ことで落体の法則を発見した。4ページ1テーマで読みやすく、どこを開いてもヒントがいっぱい!

園田 翔の画像

推薦コメント

過去の科学技術イノベーションが起きた背景を丹念に調べ、科学者たちの「ひらめきの技」をリストアップ&図解した、ユニークな本。ピタゴラスから山中 伸弥 先生まで、分野も時代も幅広い。人生で困ることがあっても、これだけ技があれば突破できるはず!
園田 翔(革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 深層学習理論チーム 研究員)

伊藤 嘉浩の画像

推薦コメント

科学者は「ひらめき」を追い求める生き物です。ユーモアあふれるイラストと、科学技術についての簡潔かつ的確な説明で飽きさせません。どこから読んでも楽しめます。
伊藤 嘉浩(開拓研究本部 伊藤ナノ医工学研究室 主任研究員)


2021

昭和ちびっこ未来画報─ぼくらの21世紀の画像

『昭和ちびっこ未来画報─ぼくらの21世紀』

  • 初見 健一(著)
  • 青幻舎 2012年

海中都市、母親ロボット、電子脳 昭和の子どもが夢見た21世紀

人間ロケットで野球場までひとっ飛び!人工太陽で夜のない世界!海底農場で食料不足も怖くない!1950~70年代に人気を博した劇画タッチの未来予想図。思わず吹き出すものもあれば、病原菌と対決するマイクロロボット、電子脳、月面都市など今まさにホットなものも。未来を想像する楽しさが伝染する1冊。

園田 翔の画像

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レトロでダサかっこいい未来が描かれていて、単純に見ていて楽しい本です。僕はAIを専門にしていますが、研究をしていると、未来は予測できないということがよく分かります。この本では、昭和当時の未来予測がどれだけ外れているかという観点から見るのも面白いかもしれません。どんな大胆な未来を描いても、現実は予想を上回っていくことが多い。ぜひそれを実感してもらいたいです。
園田 翔(革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 深層学習理論チーム 研究員)

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