選書アドバイザー 清成 寛

清成 寛
生命機能科学研究センター 生体モデル開発チーム チームリーダー
遺伝子改変動物の作製技術開発およびマウス初期胚発生の研究に取り組んでいる。読書は現実世界から離れられる、癒やしの時間。中学生の頃からミステリー小説が好き。「ミステリーの“謎を解く”部分が、科学への道に繋がったのかもしれません」。
コメント
現在はインターネットで様々な本の閲覧が可能ですが、ぜひ本屋さんに足を運んで実際にいろんな本を手に取ってみてください。読書に対する違った感覚が得られるかもしれません。
担当テーマ
科学道100冊 2021 未来エンジニアリング
推薦本
2021

『Dr.STONE』
- 稲垣 理一郎(原作)Boichi(作画)
- 集英社 2017年
ゼロから文明を作り出す!科学少年と仲間達の熱き挑戦
集めまくって、試し続けろ。科学とは未知のルールを探す「クッソ地道な努力」のことだ!文明が失われた3700年後の世界に目覚めた高校生・千空が、仲間とともに大自然と石化の謎に真っ向勝負し、未来をこじあけていくサバイバルSF漫画。ラーメン、コーラ、鉄づくり、真似して実験したくなる。
推薦コメント
生きていく上で必ず必要なものからあると便利なものまで、実際の生活の中で生まれる科学を楽しく理解できる1冊。最初はこのようなマンガを通して楽しく学びながら、サイエンスの世界に足を踏み入れるのはいかがでしょうか。
2021

『ゲノム編集からはじまる新世界─超先端バイオ技術がヒトとビジネスを変える』
- 小林 雅一(著)
- 朝日新聞出版 2018年
10代から知っておきたい ゲノム編集「クリスパー」の驚異
2012年に登場したゲノム編集技術クリスパーにより、遺伝子研究は一気に加速した。「腐りにくい野菜」や「肉量を増やした家畜」を実現し、難病患者を救う。「命」のビジネスに巨大企業が次々と参入する一方で、科学の暴走の危険も指摘される。バイオ技術の基礎知識から最新動向までをレポート。
推薦コメント
ゲノム編集を理解するためのお薦めの1冊。従来の技術との比較に始まり、その原理や利用方法、医療や産業応用の現状と可能性、問題点、特許問題などあらゆる側面から書かれています。