選書アドバイザー 松井 南

松井 南
環境資源科学研究センター 合成ゲノミクス研究グループ グループディレクター
研究テーマは、植物の光環境に応答するメカニズムの解析、バイオマスとしてのゴムノキのゲノム解析など。好きな作家は、井上 ひさし、手塚 治虫など。読書は主にリラックスのためのもの。
コメント
学生の時に本を無性に読みたくなる時期があるものです。試験にでた作品などを読んでみるのも良いと思います。
担当テーマ
科学道100冊 2021 つながる地球
推薦本
2021

『WE HAVE A DREAM─201カ国202人の夢×SDGs』
- WORLD DREAM PROJECT(編)
- いろは出版 2021年
夢でつながる202人の若者 SDGsが目指す世界
「What is your dream?」そこに寄せられた201カ国、202人の熱い答え。ルワンダで教育改革に取り組むジョセフ、ウクライナで都市緑化活動を始めたオレクサ、北朝鮮の人権保護を訴えるヨンミ。Z世代のSDGs目標達成の希望が地球をつなぐ。
推薦コメント
世界の若者からのメッセージをこんなに多く聞くチャンスはないでしょう。歴史、環境や文化、自由度も異なる次の世代の人々が何を考え、悩み、希望を持って生きていくのか。自分は何ができるか深く考えさせられる1冊です。
2021

『グローバル・グリーン・ニューディール─2028年までに化石燃料文明は崩壊、大胆な経済プランが地球上の生命を救う』
- ジェレミー・リフキン(著)幾島 幸子(訳)
- NHK出版 2020年
教えて、リフキン先生!脱炭素で世界はどうなるの?
化石燃料文明は2028年頃崩壊し、世界中の国も経済もガラリと変わる。新しい時代の主役は、脱炭素、スマートインフラ、そしてグリーン・ニューディールだ。西洋各国の首脳・政府高官アドバイザーとして影響を与え続ける文明評論家リフキンが、次世代を生き抜く大胆なロードマップを示す。
推薦コメント
今まさにG20で議論されている温暖化対策。タイトルは、アメリカの世界恐慌対策のニューディール政策に因んだものです。現在の環境変動は、恐慌前夜なのかもしれません。炭素社会の終焉での再生可能エネルギー、IT等、中国、EUにアメリカを含む全国が加わって進むべき方向性について多くの引用文献をもとに読みやすく書かれています。