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2011年5月11日

理化学研究所

理研オミックス基盤研究領域とグルジアのトビリシ大学が協定を締結

―遺伝子解析研究の発展に向けて―

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)とグルジアのトビリシ大学(LEPL-Ivane Javakhishvili Tbilisi State University:TSU)は、積極的に研究協力を推進するための包括的な枠組みを定める研究協定を結びました。この協定をもとに、理研オミックス基盤研究領域(OSC、林崎良英領域長)とTSU遺伝学科(Department of Genetics, Faculty of Exact and Natural Sciences)は、遺伝学およびゲノム科学の分野の発展を目指し、遺伝子解析研究の協力体制を構築します。

2010年5月、理研OSCのアレキサンダー・レジャバ(Alexander Lezhava)上級研究員が母国グルジアのTSUを訪問し、TSUの学長であるギオルギ・フブア教授(Prof. Giorgi Khubua)、自然科学部(Faculty of Exact and Natural Sciences)の学部長であるラマズ・ボチョリシュビリ教授(Prof. Ramaz Bochorishvili)、遺伝学科(Department of Genetics)の部門長であるテイムラズ・レジャバ教授(Prof. Teimuraz Lezhava)らと会談しました。その結果、TSUはOSCが推進している遺伝子研究に多大な関心を示し、特に、遺伝子解析技術の応用に向けて、グルジアからのサンプル提供などを通じ、OSCとの前向きな研究協力に取組みたいとの意向を示しました。グルジアは、ヨーロッパと日本の中間に位置するため、この研究協定によって、民族間の遺伝的な違いに関するデータなど、ゲノム科学における興味深い情報交換が可能になります。

両研究機関は、共同研究や共同シンポジウムの開催などを通し、科学技術情報の交換や研究者の国際交流活動を拡大、促進していきます。

トビリシ大学との研究協定調印式の写真

トビリシ大学との研究協定調印式 (2011年5月10日 グルジアのトビリシ大学にて)

左より、テイムラズ・レジャバ学科長(TSU遺伝学科)、ラマズ・ボチョリシュビリ学部長(TSU自然科学部)、林崎良英領域長(OSC)、アレキサンダー・ビタシュビリ学長(TSU)、ノザル・チタイア局長(グルジア文部科学省高等教育局)、アレキサンダー・レジャバユニットリーダー(OSC)、ギオルギ・バダシュビリ学科長(科学研究開発学科TSU)

お問い合わせ先

独立行政法人理化学研究所 オミックス基盤研究領域 広報チーム
Tel: 045-503-9222 / Fax: 045-503-9216

横浜研究推進部 企画課
Tel: 045-503-9117 / Fax: 045-503-9113

報道担当

独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715

補足説明

  • 1.
    LEPL-Ivane Javakhishvili Tbilisi State University
    LEPL-Ivane Javakhishvili Tbilisi State University (TSU)は1918年に創立され、グルジアばかりでなく、コーカサス地方でも最古の大学である。現在の学長は、グルジアの厚生労働相であったアレキサンダー・ビタシュビリ(Aleksandre Kvitashvili)氏である。TSUは国際的に通用する教育に注力しており、その卒業生はヨーロッパを中心に各地で活躍している。学生数は20,000人を超え、Faculty of Exact and Natural Sciencesは外部からの共同研究者も含め約4,000人を擁している。

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