基幹研究所の玉尾皓平所長が平成23年度文化功労者に選ばれました。
玉尾所長は、有機金属化学の分野において、一貫して元素の本質的特性に着目した物質創製を研究し、ニッケル触媒によるクロスカップリング法(熊田・玉尾反応)やケイ素-炭素結合を過酸化水素で切断する方法(玉尾酸化)の発見などの優れた業績を挙げました。その功績が誠に顕著であり、有機金属化学の発展に多大な貢献をしたとされ、表彰されるものです。
顕彰式は11月4日に行われる予定です。
受賞者:玉尾皓平
基幹研究所所長
受賞者のコメント
誠に身に余る光栄です。これまで一緒に研究を楽しんでくれた学生さん、共同研究者、同僚、そしてご指導いただいた先生方のお陰と心より感謝申しあげる次第です。今後とも、有機合成化学・有機金属化学に基礎を置く科学・技術の発展に微力ながら力を尽くしたいと思っております。
略歴
1965 | 京都大学工学部合成化学科 卒業 |
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1971 | 京都大学大学院工学研究科 合成化学専攻 博士課程修了 |
1986 | 京都大学工学部 助教授 |
1993 | 京都大学化学研究所 教授 |
2000 | 京都大学化学研究所長 |
2005 | 京都大学 名誉教授 |
2005 | 理化学研究所フロンティア研究システム長 |
2008 | 理化学研究所 基幹研究所長 |