脳科学総合研究センターの甘利俊一特別顧問が平成24年度文化功労者に選ばれました。
甘利特別顧問は、工学の基礎としての数理工学の重要性を早くから見通し、統計科学や情報理論などの研究において、多数の世界に誇る重要な業績をあげ、情報幾何学の創始や、脳機能をモデル化する神経回路網理論の先駆的研究によって国際的に知られています。また、理研脳科学総合研究センターのセンター長として我が国の科学技術の発展に尽力してきました。
顕彰式は11月5日に行われる予定です。
受賞者
甘利 俊一 脳科学総合研究センター 特別顧問
受賞者のコメント
私が頂戴できるとは夢にも思っていなかったものですから、驚いています。自分の好きな基礎的な研究をやってきただけですが、数理脳科学、数理工学と言う、いわば弱小の分野が認められたことはたいへんうれしく思います。
もう、老齢でよぼよぼですが、それでも若い人の迷惑にならないように気を配りながら、趣味と少しばかりの研究三昧の生活をこれからも楽しみたいです。