理化学研究所は2015年6月16日、野依良治 前理事長の「RIKEN Fellow(理研フェロー)」称号授与式を執り行いました。
RIKEN Fellowは、世界的に傑出した実績及び見識を有する研究所内外の科学者の中から、研究所の発展に資する者に理研理事長が授与するもので、2007年の利根川進 教授(現理研脳科学総合研究センター長)に続き二人目となります。
RIKEN Fellow制度の特色
RIKEN Fellow制度の実施にあたり、以下の条件を設定しています。
- 候補者は理研の内部・外部を問わず科学者に限定する。
- 必要に応じて、研究所の活性化のために助言などを行う。
野依良治 前理事長の選考理由
野依前理事長は、2003年10月から2015年3月まで理研の理事長を務め、「野依イニシアチブ※」を運営方針に掲げ、研究所の発展に貢献されました。今後も理研の研究者を大いに啓発し、長期にわたって理研の発展に多大な貢献をもたらすものと判断し、RIKEN Fellowを授与とすることに決定しました。
※ 野依イニシアチブ
(1)見える理研、(2)科学技術史に輝き続ける理研、(3)研究者がやる気を出せる理研、(4)世の中に役立つ理研、(5)文化に貢献する理研

授与式の様子(左:野依良治RIKEN Fellow、右:松本紘理事長)