2017年12月17日に行われた「TEDxKobe 2017」において、理研ライフサイエンス技術基盤研究センター 機能性ゲノム解析部門 細胞変換技術開発チームのJay Shin(ジェイ・シン)チームリーダーが登壇しました。
TEDxKobeは「より良いアイデアを広めよう(Ideas worth spreading)」を理念とする米国の非営利団体TED(Technology Entertainment Design)の正式なライセンスを受け、神戸で活動する非営利団体です。TEDxKobe 2017では「Spiralling Inspiration」をテーマに、3つのセッションで9つのプレゼンテーションが行われました。理研からは他に、仁科加速器研究センター 肥山ストレンジネス核物理研究室の肥山詠美子主任研究員(九州大学教授)が登壇しました。
Shinチームリーダーは、機能性ゲノム解析部門が中心となって推進する国際コンソーシアムFANTOM6の研究テーマ「ノンコーディングRNA(ncRNA)」を紹介しました。遺伝情報はDNAに書き込まれていますが、遺伝子としての情報が記述されているのはゲノム配列の2%程度しかありません。ncRNAは、これまでジャンクと考えられ「役に立たない」と考えられていた残り98%のDNA領域から転写されるRNAを指しますが、遺伝子の発現を制御する機能を持つもの(regRNA)が含まれていることが近年わかってきています。
「TEDxKobe 2017」のSpiralling Inspirationに登壇するJay Shinチームリーダー(2017年12月17日、甲南大学岡本キャンパスにて)(C)TEDxKobe
関連動画
TEDxKobeのホームページ:Shinチームリーダーのプレゼンテーション(英語)