『理研ニュース』2019年11月号を本日発行しました。
今月の「研究最前線」ではNMR装置の性能をより向上させる強力な電磁石の開発を紹介します。磁場の中で原子核が共鳴する現象を核磁気共鳴(NMR)といい、NMR装置を使えば物質の分子構造を原子レベルで解析することができます。磁場が高ければ高いほどその性能がアップするため、より高い磁場をつくりだす電磁石の開発が求められてきました。研究チームが力を注ぐのは、超電導線材を巻いてつくる電磁石のコイル。少年時代、ねじと銅線の電磁石遊びに夢中になった研究者が、世界を相手の開発競争に挑みます。
「特集」ではヒトの細胞地図をつくる世界的なプロジェクトや、理研の子会社として生まれた理研鼎業(ていぎょう)、そして理研の「科学道100冊プロジェクト」について紹介します。
ぜひご覧ください。
目次
- 研究最前線
未踏の超高磁場に挑む - 特集
ヒトの細胞アトラスをつくる - 特集
株式会社理研鼎業を設立 - SPECIAL TOPIC
「科学道100冊2019」を発表 - FACE
卵子の特別な力から次世代誕生の謎を解く研究者 - TOPICS
理研発の人工アジュバントベクター細胞によるがん免疫療法、ライセンス契約を締結
大阪地区一般公開を開催 - 原酒
「研究×何か」が生み出す新たなストーリー