仁科加速器科学研究センター RI応用研究開発室の羽場宏光 室長らが、第2回日本オープンイノベーション大賞 日本学術会議会長賞を受賞しました。
日本オープンイノベーション大賞は、我が国のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を称えるもので、オープンイノベーションの取組で、模範となるようなもの、社会インパクトの大きいもの、持続可能性のあるものについて、担当分野ごとの大臣賞、経済団体、学術団体の会長賞の表彰を行います。
羽場室長は、大阪大学 核物理研究センター 中野貴志 センター長、量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部 東達也 部長、高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター 齊藤直人 センター長、住友重機械工業株式会社 松原雄二 治療機種統括とともに、本賞を受賞しました。受賞業績は「先導的な量子ビーム応用によるスマートな健康長寿社会の創出」です。羽場室長らは、科学技術振興機構研究成果展開事業産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム「安心・安全・スマートな長寿社会実現のための高度な量子アプリケーション技術の創出」に参画し、放射性核種、中性子、ミューオンなどの量子を高度にコントロールする高度な量子アプリケーション技術を開発し、超スマート社会の安全を支える宇宙線対策技術や量子の新規医療応用技術を創出し、社会に貢献することを目指しています。羽場室長らは、理研RIビームファクトリーの重イオン加速器を利用し、初診時進行がんに対して有効と期待されるアスタチン211などの放射性核種の製造技術開発に貢献しました。
羽場室長は写真中央
(表彰式は2021年2月25日に挙行されました。)