選任者
- 加藤 重治(かとう しげはる) 氏
- 現、理化学研究所 理事
(任期:令和2年4月1日~令和4年3月31日)
- 昭和55年3月
- 東京大学工学部原子力工学科卒業
- 昭和55年4月
- 科学技術庁採用
- 昭和59年6月
- ハーバード大学ケネディ行政大学院公共政策学修士修了
- 平成10年6月
- 科学技術庁 科学技術政策局調査課長
- 平成17年7月
- 内閣府政策統括官(科学技術政策担当)付参事官(総括担当)
- 平成24年5月
- 文部科学省 国際統括官・日本ユネスコ国内委員会事務総長
- 平成26年11月
- 独立行政法人理化学研究所 理事長特別補佐
- 平成27年4月
- 国立研究開発法人理化学研究所 理事
- 平成29年4月
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所長(平成29年12月退職)
- 平成30年4月
- 国立研究開発法人理化学研究所 理事
選考経緯
「独立行政法人等の役員人事に関する当面の対応方針について」(平成21年9月29日 閣議決定)を受けて、国立研究開発法人理化学研究所(以下「研究所」という。)の役員の任命にあたり、独立行政法人通則法(平成11年7月16日法律第103号)第20条第4項に規定する「理事長が任命する理事」のうち、公募による選任を行うこととされた個別業務管理担当理事のポストに11名の応募があった。選考にあたっては、研究所に設置した国立研究開発法人理化学研究所理事選考委員会(以下「選考委員会」という。)において、公表した「職務内容書」に記載している資格・経験等の要件確認、及び自己アピール文書をもとに第一次選考(書類審査)を行い、第一次選考通過者6名に第二次選考(面接審査)を実施した。選考委員会による審査の結果、加藤重治氏が研究所の個別業務管理担当理事として最も相応しい人物であるとして、選考委員会委員長より報告を受け、理事長が同氏を選任することを決定した。
選任理由
研究所の使命は、科学技術の水準の向上を図ることを目的とし、科学技術に関する試験及び研究の業務を総合的に実施することにある。そうした組織にあって、本ポストには、そのミッションとして、理事長を補佐し、法人の重要な経営方針の立案に参画するとともに、総務、人事、施設、財務、契約、安全管理等を担任し、中長期目標を達成するための計画を確実に実施できる経営能力、実行力及びリーダーシップを有する人物が求められる。
加藤重治氏は、政府や研究開発法人において大規模組織のマネジメントの経験を有し、科学技術イノベーション政策、高等教育政策に精通するとともに、国際機関の勤務経験で培った国際性と交渉力を兼ね備えるなど、職務内容書で必要とされる能力、経験が十分にあり、かつ、研究所の経営運営改革を体制強化や業務改善など具体策をもって明確な目的意識と情熱を持つことなどが、選考委員会による書類選考及び面接を通じて最も高く評価されたことによるものである。特に同氏は、研究所の事務部門を統括した経験・知識が強みであり、理事長もそうした能力と情熱に大いに期待しているところである。同氏は、理事長の掲げる経営理念の実現化に向け、業務の効率化を含め具体性をもったビジョンを明確に有し、職責を果たすための十分な知識・信念、熱意が認められたことから、研究所の個別業務管理担当理事として適任であると総合的に判断し、選任したものである。
選考委員会
- 民間企業役員 2名
- 独立行政法人の運営に精通する者 2名
- 学識経験者 1名
- 弁護士 1名
- 公認会計士 1名
計 7名