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2020年9月7日

理化学研究所

篠崎一雄特別顧問が「第36回(令和2年)国際生物学賞」を受賞

篠崎一雄特別顧問の写真

篠崎一雄特別顧問(環境資源科学研究センター(CSRS))が第36回(令和2年)国際生物学賞を受賞しました。理化学研究所への着任以来、篠崎特別顧問が新規に開始した研究の三十数年の研究成果が高く評価され、受賞に至りました。

国際生物学賞は、昭和60年(1985年)に昭和天皇の御在位60年と長年にわたる生物学の御研究を記念するとともに生物学の奨励を図るため、生物学の研究において世界的に優れた業績を挙げ、世界の学術の進歩に大きな貢献をした研究者に授与することを目的として設けられたものです。

篠崎特別顧問は植物の環境ストレス、特に乾燥に対する耐性獲得とその応答のメカニズムを世界に先駆け、分子生物学的手法により解明し、環境応答の生物学(Biology of Environmental Responses)分野を先導してきました。モデル植物であるシロイヌナズナを用いて、植物にとって大きなストレスとなる水分や温度などの環境変化に応じて発現する遺伝子を多数発見し、それらの制御メカニズムを明らかにしました。また、発見した遺伝子を利用して作出した形質転換イネ、ダイズの環境耐性の強化や収量の増加を実際の耕作地で証明しており、気候変動による食糧危機に多大な貢献をもたらすことが期待されます。篠崎特別顧問のこれらの業績は、環境応答の生物学における重要な発展を支えるものとして高く評価されています。

国際生物学賞については日本学術振興会ホームページをご参照ください。

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