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2024年のノーベル賞は、AI関連の受賞が相次ぎ大きな反響を呼びました。物理学賞では、人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的発見と発明に関する業績で ジョン・J・ホップフィールド 博士とジェフリー・E・ヒントン 博士が受賞しました。その業績の源流には、甘利 俊一 栄誉研究員・元脳科学総合研究センター長をはじめとした、日本における数理脳科学者たちの功績もあります。 本動画は2024年12月に理研脳神経科学研究センター(CBS)が開催した、ノーベル物理学賞解説セミナーを再編集したものです。
ぜひご覧ください。
甘利俊一「人工知能と数理脳科学」-2024年ノーベル物理学賞に関する特別講演
「私たちは二つの知能システムを持つに至った。人工知能と自然知能(脳)である。二つの歴史的な発展を述べるとともに、相互の交流を考える。
1960、70年代、欧米のニューロモデル研究は冬の時代を迎えたが、日本では神経生理学と数理科学とが交流し、この分野の先進国であった。これがその後発展につながり、今回のノーベル賞の受賞につながっている。
神経回路モデルについて簡単に解説するとともに、人工知能が脳と心の研究に、また社会や文明に及ぼす大きな影響について考えてみたい。」 (80分22秒 )
関連リンク
- 2024年10月9日お知らせ「2024年ノーベル物理学賞について甘利 俊一 栄誉研究員・元脳科学総合研究センター長からのコメント」
- YouTube「riken English channel|An introduction to the 2024 Nobel Prize in Physics by Louis Kang
※理研CBS神経回路計算研究ユニットLouis Kangユニットリーダーによるノーベル物理学賞解説(英語)