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2020年6月23日

東京工業大学
理化学研究所
京都大学

コンパクトな新奇中性子対の新たな証拠を発見

-不安定核ビームを用いた実験と少数系理論により実現-

東京工業大学 理学院 物理学系のKaitlin Cook(ケイトリン・クック)日本学術振興会特別研究員(研究当時。現ミシガン州立大学アシスタント・プロフェッサー)、中村隆司教授、近藤洋介助教、理化学研究所 仁科加速器科学研究センターの大津秀暁チームリーダー、米田健一郎専任研究員、京都大学 理学研究科の萩野浩一教授らは、ホウ素同位体の中で最も中性子数が多いホウ素19(19B、陽子数5、中性子数14)に中性子ハローの構造を特定し、さらに中性子ハローを形成する2つの中性子がダイニュートロンと呼ばれるコンパクトな新奇の中性子対であることを突き止めました。この成果は、理研の強力な不安定核ビームを用いた実験と最新の少数系理論の共同研究により実現しました。

本研究グループはクーロン分解で19Bの光吸収過程を調べ、中性子ハローの存在を決定づけるソフト双極子励起を観測した結果、19Bの中性子ハロー構造を確定しました。さらに少数系理論計算との比較から、ハローの2個の中性子が空間的に近接した中性子対「ダイニュートロン」であることも判明しました。ダイニュートロンは40年以上前に予言されながら実験例が少なく、その存在が確立していませんでした。

詳細は東京工業大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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