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2020年12月24日

奈良県立医科大学
米国ヒューストン大学
理化学研究所

コレステロール高値が尿酸排泄異常と関連

奈良県立医科大学・医学部・未来基礎医学の森英一朗准教授、米国テキサス州ヒューストン大学の梅渓通久Assistant Professor、理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター(BDR)・ヒト器官形成研究チームの髙里実チームリーダーの共同研究グループは、コレステロール高値が尿酸排泄低下を誘発する機序について発見しました。本研究成果は、高コレステロール状態と高尿酸血症の関連を解明する一助となることが期待されます。

今回、研究グループは、細胞を用いた試験においてコレステロール代謝物の27-ヒドロキシコレステロールが、尿酸再吸収トランスポーターURAT1(別名:SLC22A12)の転写活性を上昇させること発見しました。また、27-ヒドロキシコレステロール高値のマウスの腎臓では、URAT1のタンパク質発現が上昇していることがわかりました。さらに、ヒトiPS細胞から作製した腎臓オルガノイドを用いた試験において27-ヒドロキシコレステロールがURAT1の遺伝子発現を上昇させていたことから、ヒトの腎臓においても27-ヒドロキシコレステロールがURAT1発現を上昇させることが示唆されました。

詳細は奈良県立医科大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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