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2021年3月8日

医薬基盤・健康・栄養研究所
理化学研究所
大阪市立大学

複数企業の社内データを産学で共有して新薬創出を加速する革新的な枠組みの構築に成功

この度、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)AI健康・医薬研究センター長 水口賢司、国立研究開発法人理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター チームリーダー本間光貴、公立大学法人大阪 大阪市立大学ユニバーシティー・リサーチ・アドミニストレーション(URA)センター URA小村弘らのグループは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬支援推進事業である「創薬支援インフォマティクスシステム構築」(iD3-INST)において、国内製薬企業7社と社内データ及び予測モデルを共有する、新規の産学連携の枠組みを構築しました。

この枠組みにより、製薬企業が持つ質の高い薬物動態と毒性のスクリーニングデータからなるデータベース(「連携版」データベース)とそれに基づく予測モデルを創出することに成功しました。さらに、予測モデルを株式会社富士通にライセンスすることにより、iD3-INSTで創出した「基本版」創薬支援プラットフォームを長期的に維持するための仕組み(エコシステム)を構築しました。

本成果は、製薬企業の重要な知的財産である化合物情報及びスクリーニングデータを、産学連携において共有・活用する世界的にも先進的な成功事例であり、国内での医薬品創出のためのオープンイノベーションを加速させるものと考えられます。また、創薬支援ネットワークによるアカデミア発創薬への支援機能を増強するとともに、国内製薬企業の創薬プラットフォームの強化に繋がることも期待されます。

詳細は医薬基盤・健康・栄養研究所のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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