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2021年6月15日

大阪大学
理化学研究所
千葉大学
株式会社常磐植物化学研究所

「甘草」なのに「甘くない」のはなぜ?

-カンゾウ属植物が作る有効成分グリチルリチンの生産性を決める分子メカニズム-

大阪大学大学院工学研究科のMuch Zaenal Fanani(ムチャ ザエナル ファナニ) 招へい研究員(研究当時 大学院生(博士後期課程))、澤井学特任研究員、村中俊哉教授(理化学研究所客員主管研究員兼任)と理化学研究所環境資源科学研究センターの斉藤和季センター長(千葉大学植物分子科学研究センター長兼任)らの研究グループは、株式会社常磐植物化学研究所、Universidad Regional Amazónica IKIAMなどと共同で、生薬「甘草」の基原植物を含むマメ科カンゾウ属植物が作る有用成分グリチルリチンの生産性を左右する分子メカニズムの一端を解明することに成功しました。

今回、研究グループは、グリチルリチン生産性の異なるカンゾウ属植物を材料にグリチルリチン生成に関わる酵素の働きを調べました。その結果、この酵素の働きのわずかな違いが、グリチルリチン生産性を左右することが明らかになりました。また、グリチルリチンの顕著な生産が見られないカンゾウ属植物由来の酵素の活性は生成機構が未解明な天然の有用物質生成に応用できる可能性があり、合成生物学による代替生産法の開発が期待できます。

詳細は大阪大学 ResOUのホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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