余暇活動の様々な健康効果が報告されています。高齢期に活動を始めた場合であってもその効果が期待されるという報告もあります。そのため、高齢者が活動を始めやすい環境の特徴を明らかにすることには意義があります。本研究では、データの背後にある隠れた構造を析出する教師なし学習的手法により、地域在住の日本の高齢者のうち趣味がない人の社会関係の類型を抽出し、どのような社会関係を有する高齢者が3年後に活動を開始しやすいのかを調べました。その結果、社会関係の種類によって活動の始めやすさに違いが出る(たとえば、関心を共有する人とよく会う人は、関係が疎な傾向にある人よりも3.3倍始めやすい)ことに加え、開始のパターン(以前していたのと同じ活動の再開、異なる活動の開始など)にも類型間で違いがあることがわかりました。
詳細は日本老年学的評価研究の報道発表資料をご覧ください。
報道担当
理化学研究所 広報室 報道担当
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