2025年8月29日
日本原子力研究開発機構
理化学研究所
真空と物質、「無」と「有」が織りなすエネルギーを統一する公式を発見
-極小デバイス開発につながる薄膜状物質内部の基礎原理を解明-
理論研究によって、真空から生じる圧力と熱的な圧力だけでなく、物質自体から発生する圧力(物質圧によるカシミール効果)までをも統一的に記述する基本公式を発見しました。この公式の適用例として、電子やクォークなどの「フェルミ粒子」で構成される薄膜状の物質に着目し、その内部での真空圧と物質圧の様相を記述することに成功しました。さらに、物質圧の効果によって薄膜の厚さに依存して引力・斥力が交互に出現する現象を新たに予言しました。
本研究は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 小口 正範)原子力科学研究所先端基礎研究センター 先端理論物理研究グループの藤井 大輔 博士研究員と鈴木 渓 研究員、国立研究開発法人理化学研究所 計算科学研究センター 連続系場の理論研究チームの中山 勝政 特別研究員からなる共同研究グループによるものです。
詳細は日本原子力研究開発機構のホームページをご覧ください。
報道担当
理化学研究所 広報部 報道担当
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