バトンゾーン研究推進プログラム 新興感染症ワクチン技術研究チーム
チームリーダー 増田 健一(Ph.D.)
副チームリーダー 大野 博司(M.D., Ph.D)
副チームリーダー 久保 允人(Ph.D.)
研究概要
当チームがデザインする多重抗原ペプチド(Multiple Antigenic Peptide, MAP)は抗体産生細胞に直接作用することでペプチドに対するIgM抗体を誘導します。MAPが誘導するIgMは長期間血清中に存在するとともにその記憶産生細胞も生じて次の感染に備えます。MAPに使用するペプチドは変異ウイルス間保存された部位を選択することで、将来発生する未知の変異株にも対応するワクチンを開発します。従来のワクチン技術では変異株への対応が困難とされる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、高病原性鳥インフルエンザウイルス、デングウイルスなどに対して有用な技術です。
[連携先:動物アレルギー検査株式会社]
研究主分野
- 生物学
研究関連分野
- 農学
- 医歯薬学
- 免疫学関連
- ウイルス学関連
- 獣医学関連
キーワード
- ワクチン
- 変異株対応
- 人獣共通感染症
- 長期IgM誘導
- 抗体依存性感染増強回避
主要論文
- 1.
Kumagai, A., Nara, T., Uematsu, M., Kakinuma, Y., Saito, T., and Masuda, K.:
“Development and characterization of a unique anti-IgE mouse monoclonal antibody cross-reactive between human and canine IgE”
Immunity, Inflammation and Disease. Volume 9, pp 1740-1748. (2021) - 2.
Takuya Nara, Hiroshi Shimoda, Chitose Suzuki, Ngo Thuy Bao Tran, Hina Tsukada, Hiroki Okayama, Hu Weiyin, Miho Obata, Saki Mitsunaga, Masashi Sakurai, Yudai Kuroda, Ken Maeda, Masato Kubo, Takashi Saito, Kenichi Masuda. :
“An octavalent dendrimer of multiple antigenic peptide with a property of pan-coronavirus IgM induction improved clinical signs of feline infectious peritonitis in cats.“
Veterinary Vaccine. Available online 13 March 2024.
関連リンク
メンバーリスト
主宰者
- 増田 健一
- チームリーダー
メンバー
- 大野 博司
- 副チームリーダー
- 久保 允人
- 副チームリーダー
- 齊藤 隆
- 客員主管研究員
- 奈良 拓也
- 客員技師
- 村上 雄大
- 客員技師
- 松村 佳奈
- 客員技師
お問い合わせ先
〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1-7-22
北棟4階
Tel: 045-503-9699
Email: kenichi.masuda [at] riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。