高度研究支援専門職または研究支援専門職募集(W25027)
募集部署
光量子工学研究センター センター長室
研究室の概要
光量子工学研究センター(RAP)は、多様な光科学分野の研究者が結集し、光を鍵とする先端的なサイエンスの創出を目指す研究拠点です。アト秒パルスレーザーによる物質科学の革新、超高精度な原子時計や光格子時計による新たな時空間計測技術、テラヘルツ量子エレクトロニクス、さらには宇宙観測や量子計測のための次世代光量子技術の基盤開発など、幅広い領域で光を活用した挑戦的な研究が進められています。
2025年度を初年度とする第5期中長期計画では、こうした多様な光科学の分野が緊密かつ柔軟に連携し、分野を超えた融合的な研究展開を進めることによって、国際的な研究拠点として新たな価値を生み出すことを目指しています。現在、センター内の複数のグループによる共同研究や、国内外の大学・研究機関との戦略的連携が本格化しており、日本の科学技術研究開発プログラムに加えて、国際的な共同研究プロジェクトにも積極的に取り組んでいます。これに伴い、新たな大型研究プロジェクトが次々と立ち上がりつつあります。
本公募では、新規大型プロジェクトの一つである経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)に関連した拠点研究開発「次世代半導体微細加工の基盤技術研究開発」の運営・支援業務を主な担当として従事していただける方を募集します。また、センター長室が担う研究支援業務にも柔軟に関わっていただける方を募集いたします。業務には、プロジェクト関係者との連携・調整、会議運営や資料作成、進行管理、申請支援に加え、センターの戦略的広報活動、学術会議支援、大学・国際連携推進なども含まれます。状況に応じて業務のバランスや関わる分野は変動しますが、センター全体を横断的に支える役割として多様な業務に取り組んでいただくことを想定しています。
RAPでは、センター長室の機能強化を通じて、「日本唯一の光科学拠点」から「世界の光科学研究拠点」へと飛躍するための環境整備を進めています。研究者が最大限の力を発揮できる環境づくりを支え、光科学の未来を共に切り拓いていく意欲のある方のご応募を心よりお待ちしています。
募集職種、募集人数及び職務内容
募集職種、募集人数
高度研究支援専門職(裁量労働制)または研究支援専門職(非裁量労働制):1名
募集職種の位置づけは以下の通りです。
- 高度研究支援専門職(裁量労働制)
- 研究センター等の産学連携、国際協力、知財の管理・活用、所内連携、研究資金の獲得支援・管理、研究成果の社会発信および社会課題への対応に関する企画・調整・外部連携、学術集会等の開催、情報ツールの運用管理を行い、あわせて研究支援職の指導・育成を担う。
- 研究支援専門職(非裁量労働制)
- 研究センター等の産学連携、国際協力、知財管理、所内連携、研究資金の獲得支援・管理、アウトリーチ、学術集会等開催、研究や管理業務で使う情報ツールの運用管理を行う業務
※職種は応募者の能力・適性を踏まえて判断・決定します。
職務内容
- 経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)に関連した拠点研究開発「次世代半導体微細加工の基盤技術研究開発」の運営・支援業務およびセンターが推進する新規・既存の研究プロジェクト等の推進および管理業務(関係者との調整、進捗管理、広報業務など)
- 国内外の大学・研究機関との研究連携の拡充に関わる企画・運営の調整・支援業務
- センターが主催または共催する(国際・国内)シンポジウム・ワークショップ・セミナー等の企画・運営支援(企画立案、準備、当日対応、記録管理など)
- センターの広報活動や情報発信(カタログ、年次報告書、HP)に関わる企画・作成補助および管理業務
- 研究者への研究支援活動(助成金などの申請書類作成支援)
- センター運営に関わる日常的な庶務・調整および研究評価に関わる業務
- 高度研究支援専門職に採用された場合は、研究支援職の指導・育成に関わる業務
※契約期間中または契約更新時に業務変更がある場合は、上記職務内容の範囲内で行います。
応募資格
- 高度研究支援専門職
- 当センターに関連する研究分野(光学、物理学、情報学、化学、工学など)で博士号を取得した者、または採用日までに博士号を取得見込の者、もしくは大学や研究機関、企業等での職務 経験において、それに相応する実績を有すると認められる者。
- 研究支援専門職
- 修士号を取得した者。もしくは同等の能力を有すると認められる者。
- 高度研究支援専門職・研究支援専門職共通
- Word、Excel、PowerPoint などを使用した書類・資料作成の実務経験を3年以上有すること。
- 英語(読む・書く・話す・聞く)を用いて、日常的な業務をスムーズに遂行できること。
- 業務に対して積極的に取り組む姿勢を持ち、協調性と柔軟性を備え、臨機応変に対応できること。
- 業務上必要な連絡や調整を関係者と円滑に行うためのコミュニケーション能力を有し、指揮命令者をはじめとする研究所内外の関係者と協力しながら業務を遂行できること。
- シンポジウム等の開催や、大型外部資金の運営・管理に関する業務経験を有する方を歓迎します。
勤務地
理化学研究所 光量子工学研究センター センター長室(和光地区)
埼玉県和光市広沢 2-1
在宅勤務制度あり。所定の手続きに従い在宅勤務が可能です。
業務上の必要が生じた場合、規程に基づき、勤務地の変更を命じることがあります。
待遇
- 1.単年度契約の任期制職員で、評価により採用日から2030年3月31日を上限として契約更新可能。
- 2.ただし、能力、契約満了時の業務量、勤務成績、勤務態度、所属しているセンター等若しくは研究室等又は従事しているプロジェクトの存続及び当研究所の経営の状況、予算状況等により、契約更新可能期間については変更になる場合もあります。また、原則として70歳を超えての契約更新は行いません。
原則として2ヶ月の試用期間有り。
給与は、経験、能力、実績に応じた年俸制で、固定給と変動給により構成されます。変動給額は経験、能力、実績に応じて毎年度決定されます。固定給月額は2025年4月1日時点で、高度研究支援専門職は384,000円、研究支援専門職は268,300円となりますが、固定給額ならびに変動給額は、所内規程の改正によって変更となる場合があります。
裁量労働手当(高度研究支援専門職のみ)、超過勤務手当(研究支援専門職のみ)、通勤手当、住居手当の支給有り。社会保険の適用有り。
(採用時の年俸額の目安について)
高度研究支援専門職は、博士課程終了後25年程度の経験、能力、実績を有する場合、裁量労働手当を含めた採用時の月額給与は70万円以上になります。研究支援職は、修士課程終了後15年程度の経験、能力、実績を有する場合、採用時の月額給与は40万円以上(超過勤務手当別途支給)になります。職務経験や能力を有する場合は、給与額に考慮されます。
理研共済会(互助組織)に要入会。
高度研究支援専門職は専門業務型裁量労働制適用で、1日7時間30分就業したものとみなされます。
研究支援専門職は非裁量労働制で、就業時間は、9:00-17:20(休憩 12:00-12:50)。ただし、所属長が時間外勤務を命じることもあります。
休日は、土日、祝日、年末年始(12月29日-1月3日)、当研究所設立記念日。
休暇は、年次有給休暇(採用月に応じて最大年20日)、特別有給休暇(看護、介護など)、ワークライフバランス休暇(採用月に応じて最大年7日)など。
その他、産前産後休業、育児休業、介護休業制度等あり。
敷地内全面禁煙。
その他、当研究所規程による。
- ※理化学研究所は、男女共同参画及びダイバーシティ推進に積極的に取り組み、多様性豊かで活気ある研究環境の整備を進めています。公正な評価に基づき能力が同等と認められる場合は、女性を積極的に採用します。
- ※和光地区内には、託児施設「りけんキッズわこう」を設置しています。詳細については、厚生担当kids@riken.jpまでお問い合わせください。
応募方法及び締切日
提出書類
- 1.履歴書(理研書式、写真貼付、Emailアドレスを明記してください)
- ※履歴書右上の「公募番号」欄には、公募タイトルに記載されているW25027を記載してください。
- 2.これまでの研究業務、もしくは支援業務を記述した書類(3.業績リスト、または職務経歴書と関連させること)
- 3.業績リスト(主要論文5編以内に○印をつける、原著論文、総説、特許、などに分けて記載)または職務経歴書(履歴書における各業務での実績・経験について記載)
- 4.志望理由書
- 5.現職の所属長からの推薦書1通
- (推薦者の連絡先(名前、所属、職名、電話番号、メールアドレス)をご記載ください)
- (現職の所属長から推薦書をもらうことが困難な場合は、第3者による推薦書)
- ※推薦書に押印は不要ですが、押印を省略する場合は必ず推薦者の方の連絡先(名前、所属、職名、電話番号、メールアドレス)を記載してください。また、推薦者ご本人から提出いただくことを推奨します。
- 6.「EU一般データ保護規則(GDPR)」及び「個人データの取扱いに係る自然人の保護及び当該データの自由な移転に関する欧州議会及び欧州理事会規則(英国一般データ保護規則)」に基づく個人情報の取扱に関する同意書
- ※欧州経済領域(EEA)もしくは英国に居住されている方のみ、上記の同意書をご提出ください。
- EU一般データ保護規則(GDPR)の詳細は、以下をご参照ください。
Data protection | European Commission(英語サイト) - 個人データの取扱いに係る自然人の保護及び当該データの自由な移転に関する欧州議会及び欧州理事会規則(英国一般データ保護規則)の詳細は、以下をご覧ください。
Data Protection and the EU | Information Commissioner’s Office(英語サイト)
- EU一般データ保護規則(GDPR)の詳細は、以下をご参照ください。
- ※欧州経済領域(EEA)もしくは英国に居住されている方のみ、上記の同意書をご提出ください。
応募方法
提出書類をZipファイルまたはPDFファイルにまとめ、以下リンク先へアップロードしてください。
光量子工学研究センター センター長室(高度研究支援専門職または研究支援専門職)応募書類
- アップロードするファイルの名前には、応募者氏名を必ず含めてください。
- アップロード時に、メールアドレスを必ずご入力ください。
- アップロード完了後、アップロードしたファイル名をお問い合わせ先に記載のメールアドレスまで、必ずお知らせください。
推薦書は、推薦者より直接ご提出いただきます。ファイル名を「センター長室(高度研究支援専門職)公募(応募者氏名)の推薦書」とした上で、本文に応募者氏名と推薦者氏名・連絡先を明記の上、以下リンク先へアップロードしてください。アップロード完了後、アップロードしたファイル名をお問い合わせ先に記載のメールアドレスまで、必ずお知らせください。
光量子工学研究センター センター長室(高度研究支援専門職または研究支援専門職)応募書類
- ※3日以内に受領確認のメール返信がない場合は、応募書類が届いていない可能性がありますので、お問い合わせ先に記載のメールアドレスまでご連絡ください。
- ※応募書類は返却できませんので予めご了承ください。
締切日
候補者決定次第、締め切り
個人情報の取扱について
提出していただいた書類は、国立研究開発法人理化学研究所個人情報保護規程に則り厳重に管理し、当研究所における採用審査の用途に限り使用されます。
これらの個人情報は正当な理由なく第三者への開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。
選考方法
書類審査後、選考通過者のみ面接を実施します。
※審査内容、選考結果に関する個別のお問い合わせはお受けできませんので予めご了承ください。
着任時期
候補者決定後、できるだけ早い時期
お問い合わせ先
光量子工学研究センター センター長室
担当: 小幡 孝太郎
Email: kobata@riken.jp
お問い合わせはメールでお願い致します。件名に「光量子工学研究センター 高度研究支援専門職等 公募 問い合わせ」とご記載ください。