2011年6月22日、基幹研究所と韓国生命工学研究院(KRIBB: Korea Research Institute of Bioscience and Biotechnology)の連携研究センターの開所式が、KRIBBのOchangキャンパスにおいて開催されました。式では、連携センター設置に関する覚書の締結がなされ、連携センターの研究内容・経緯の紹介、来賓の祝辞、看板除幕式、ラボツアーなどが行われました。
理研とKRIBBは、2006年に締結した包括協定のもとに様々な共同研究を実施してきました。また、昨年の9月には、基幹研究所ケミカルバイオロジー研究領域(長田裕之領域長)とKRIBBのケミカルバイオロジー研究センター(Jong Seog AHNセンター長)との間で研究協力に関する覚書が締結され、研究者交流や連携研究等を通じて関係強化をさらに図ってきました。このような実績が評価され、KRIBBに設置した連携ラボが、Global R&D center program(GRDC)に選定され、「KRIBB-RIKENケミカルバイオロジー連携研究センター」へと改組される運びとなりました。両機関の協力関係をより強固なものとし、当該分野において世界をリードしていくため、基幹研でも、ケミカルバイオロジー研究領域のケミカルバイオロジー研究基盤施設内に「理研-KRIBB連携研究チーム」を設置しました(6月22日発足)。
本連携研究センターと理研-KRIBB連携研究チームでは、ケミカルバイオロジー分野の共同研究を行います。具体的には、天然生理活性物質あるいはその誘導体から、新規の医薬農薬の候補になる化合物の探索に取り組む予定で、この探索効率を高めるため、理研とKRIBBの互いのリソースが活用できます。さらに、人的交流に関しても、すでに、理研の浅見行弘研究員がKRIBBに長期滞在しながら共同研究を行っており、今年度は、KRIBBからの研究員の受け入れなども計画されています。KRIBB-RIKENケミカルバイオロジー連携研究センターは、理研-マックスプランク連携研究センターに続き、基幹研のケミカルバイオロジー分野では2番目の連携センターとなります。
開所式の様子
KRIBBのJoung院長(左)と玉尾基幹研所長(右)