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2011年12月13日

理化学研究所

中川文部科学大臣が播磨研究所、神戸研究所、計算科学研究機構をご視察

平成23年12月10日(土)、中川正春文部科学大臣が理研の播磨研究所、神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター(CDB)、計算科学研究機構(AICS)を順に訪問、視察した。

まず播磨研究所では、石川哲也所長によるX線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA(さくら)」の概要説明があり、中川大臣は世界最先端施設であるSACLAの利用やその波及効果に関心を示した。続く現場見学では、XFEL加速器棟で田中均 部門長(XFEL研究開発部門)から加速管やアンジュレータなど日本独自技術の説明を、XFEL実験研究棟で矢橋牧名グループディレクター(ビームライン研究開発グループ)から実験ホール内の実験機器や創出されるであろう成果等についての説明を受けた。中川大臣は、世界に誇る日本の技術について熱心に質問した後、「たくさんの成果が創出されるのを楽しみにしている」とコメントを残した。

次にCDBでは、竹市雅俊センター長による概要説明があり、中川大臣からCDBの運営方針等に関する質問があったほか、日本の科学技術政策に関する熱心な意見交換が行われた。続く研究室訪問では、笹井芳樹グループディレクター(器官発生研究グループ)と高橋政代チームリーダー(網膜再生医療研究チーム)から、ES細胞を用いた最新の研究成果や、前臨床研究が進行中の網膜の再生医療について説明を受けた後、iPS細胞から誘導した網膜の細胞など実際の生物サンプルを観察。中川大臣は、再生医療研究の今後の展望や知的財産戦略や産業化などに強い関心を持ち、研究者への激励の言葉を残した。

最後にAICSでは、平尾公彦機構長や渡邊貞プロジェクトリーダー(次世代スーパーコンピュータ開発実施本部)による概要説明があり、開発・整備中の京速コンピュータ「京(けい)」のシステムの整備状況や運転に必要な諸施設・設備を視察した。視察後の懇談会には矢田立郎 神戸市長も参加し、「京」の開発や利用の意義、医学・医療へのスパコンの戦略的な利用や人材育成の重要性、産業利用への期待等について活発な意見交換が行われた。中川大臣は、「科学技術の分野で世界一は大事で、世界一になった京を今後どう活用するのかが課題である。神戸市では、産業界、医学界、産業界が京という基盤的施設を活用して次の研究に役立てる動きがあると確認できたので、これを育てていきたい」とのコメントを残し、理研の視察を終えた。

田中部門長と中川大臣の写真

田中部門長(右)からSACLAの説明を受ける中川大臣(中央)

笹井グループディレクター、高橋チームリーダーと中川大臣の写真

笹井グループディレクター(左奥)、高橋チームリーダー(左手前)から網膜細胞の説明を受ける中川大臣(中央)

渡邊プロジェクトリーダー、平尾機構長と中川大臣の写真

渡邊プロジェクトリーダー(左)、平尾機構長(右)から「京」の説明を受ける中川大臣(中央)

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