理化学研究所(理研)は、平成28年8月30日(火)に産業技術総合研究所(産総研)と、先進的な研究開発や人材の交流・育成に関する連携・協力に関する基本協定を締結しました。
理研と産総研は、包括的な連携・協力体制を構築し、科学・産業技術イノベーションを主導していくことを目指します。両機関は本協定に基づき、総合研究機関としての能力を活かし、世界トップクラスの研究開発力、研究資源・人材を活用した協力体制を構築するとともに、世界初/世界一の技術の実現に向けた研究協力を推進します。また、両機関からグローバルリーダーとなる若手人材の育成や交流、オープンイノベーションのためのハブの構築を協力して進めます。
さらに、両機関が未来社会と科学・技術、新産業のビジョンを共有し2050年の世界の課題解決を目指すことで、人類社会に対して果たすべき役割を明確にしていきます。
協定の内容
- 1.研究協力の推進
総合研究機関としての両機関が協力することにより初めて実現できる、世界初/世界一の技術の実現に向けた研究協力体制の構築を進めます。例えば、量子への理解を通じて生み出す新しい原理に基づくデバイス・システム、環境や資源などの制約を克服する新しいものづくりシステム、生命現象の解明による革新的な創薬・医療技術、超スマート社会を支えるサイエンス・テクノロジー・エンジニアリングにわたる研究開発を共同で進め、科学・産業技術イノベーションを進めます。また、文部科学省・経済産業省・総務省の三省連携の下で人工知能に関する研究も精力的に進めてまいります。
- 2.人材の交流・育成
共同研究ワークショップやシンポジウムを開催し、両機関の分野の異なる研究者同士の交流を促進します。また、クロスアポイントメント制度を活用した研究人材の交流や、両機関の若手・中堅研究者による挑戦的な共同研究、科学・産業技術イノベーションを担う人材の交流・育成を推進します。
今後の具体的な取り組み
共同ワークショップ
平成28年秋に、両機関の精鋭若手・中堅研究者による「21世紀イノベーションリーダーワークショップ」を開催する予定です。本ワークショップでは、2050年の世界の課題を抽出し、それに対する科学技術ソリューションを議論します。そこで共有したコンセプトをもとに、世界初/世界一の技術の実現に向けた共同研究を開始します。
調印式の模様
調印式の集合写真
問い合わせ先
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csth-suishin [at] riken.jp(※[at]は@に置き換えてください。)
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理化学研究所 広報室 報道担当
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