
環境資源科学研究センターの篠崎一雄(しのざきかずお)センター長が「植物分子生物学研究」の功績により、平成28年秋の紫綬褒章を受章することとなりました。
伝達式は11月15日に行われる予定です。
業績
分子レベルでの理解が全く進んでいなかった植物の環境ストレス応答と耐性獲得機構について、鍵となる重要因子(転写因子、シグナル伝達因子、ホルモン制御因子など)を世界に先駆けて次々と発見し、それらをつなぐシグナルネットワークの実体と仕組みを明らかにするとともに、これらの基礎研究で得られた知見を作物育種へ応用する道を拓きました。
これらの研究成果は世界的に高く評価され、一連の論文の引用数は世界1位※を維持しており、今後も当該分野の発展に貢献することが期待されます。
篠崎一雄センター長は、長年にわたるこれらの功績が認められ、平成28年度文化功労者にも選出されました。
※トムソン・ロイター社の植物・動物学分野におけるランキングによる。