2016年11月17日
理化学研究所
超重元素研究グループがベストチーム・オブ・ザ・イヤー2016を受賞
-「113番元素」が、国際的に新元素として認定されたことにより受賞が決定-
その年に最もチームワークを発揮し、顕著な業績を残したチームを選出する「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2016」に、仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクターを中心とする研究グループが選ばれ、優秀賞を受賞しました。
森田グループが「113番元素」を合成・発見し、新元素としての命名権を獲得したことは、日本の基礎研究において大きな意義をなすもので、長い挑戦の末に日本発の成果を生み出し、日本の科学技術力の高さを世界に示した功績が認められ、今回の受賞につながりました。
今年で9回目の実施となる「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」は、ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会によって選考され、授賞式が11月16日に開催されました。授賞式において、「チーム」とは?との問いかけに対し、森本チームリーダーは「個々の融合」であると答えました。113番元素は亜鉛とビスマスがちょうど良く融合する事により合成されたことを紹介し、実験グループにおいても、それぞれ違う個性や能力を持ったメンバーがちょうど良く融合することによって、なし得た成果だと強調されました。
受賞者コメント
この度は、「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー 2016」という素晴らしい賞をいただき大変光栄に思います。この賞はチームに贈られる賞でありますが、命名権獲得という成果は実験チームだけで成し得ることができたわけではありません。
新元素探索に必要なビームの開発や、大強度かつ安定した加速器の運転、さらには長期にわたる実験を支援して頂きました運営陣の決断、これらすべてが揃わなければ実現できませんでした。あらためて、お礼申し上げます。
授賞式の模様