脳神経科学研究センターの御子柴 克彦(みこしば かつひこ)チームリーダーが、平成30年秋の叙勲において、瑞宝中綬章を受章することとなりました。伝達式は11月12日に行われる予定です。
御子柴チームリーダーは、運動失調のマウスで激減していたP400タンパク質がIP3受容体/チャネルであることを発見し、IP3受容体による小胞体からのカルシウムイオン放出が脳を含む生命の基本的な原理であることを大阪大学タンパク質研究所教授時代に突き止めるなど、多大な業績を挙げました。その後1992年に東京大学医科学研究所教授に就任、1997年より理化学研究所 脳科学総合研究センターでグループディレクターとして活躍し、現在は脳神経科学研究センターでチームリーダーを務めて神経科学の発展に尽力しています。
受章者のコメント
この度の瑞宝中綬章は誠に身に余る光栄なことと存じます。一緒に研究してくれました同僚や、ご指導頂いた多くの方々のお陰です。心より感謝申し上げます。
自由な基礎研究による予想外の結果から今回の綬章につながりました。これから若い人達に生命科学の神秘さ、研究の面白さを伝えて行きたいと思います。