環境資源科学研究センター ケミカルゲノミクス研究グループの吉田 稔グループディレクターが、第2回日本医療研究開発大賞 健康・医療戦略担当大臣賞を受賞しました。
日本医療研究開発大賞は、我が国のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、平成29年度より行われており、中でも今回吉田グループディレクターが受賞した健康・医療戦略担当大臣賞は、特に顕著な功績があったと認められる事例を対象としています。
吉田グループディレクターの受賞業績は「エピジェネティクス制御を分子標的とした創薬基盤研究」です。吉田グループディレクターは、微生物代謝産物からヒトを始めとする真核生物の細胞増殖・分化に作用する新規活性物質を発見し、エピジェネティクス(遺伝子発現の後天的制御)の研究を先導しました。エピジェネティクスに着目した創薬は世界的な潮流となっており、医療分野の研究開発の発展に多大な貢献を果たしたことが評価されました。
受賞式は12月27日に首相官邸にて執り行われました。
平井 卓也 健康・医療戦略担当大臣から表彰を受ける吉田グループディレクター
安倍 晋三内閣総理大臣との記念撮影に臨む吉田 稔グループディレクターと後藤 俊男創薬・医療技術基盤プログラムディレクター(共同研究者)
受賞者コメント
このたび、このような賞をいただくことになり、大変驚くとともに、身に余る栄誉と感激しています。長年にわたる共同研究者の方たちの努力の賜物であり、多くの方たちと喜びを分かち合いたいと思います。今後も未来の創薬に資する基礎研究を進めていきたいと考えています。
関連リンク
- 日本医療研究開発大賞とは (健康・医療戦略推進本部)
- 第2回日本医療研究開発大賞について
- 受賞業績に関連する過去のプレス記事
- 2009年9月7日「遺伝子の働きを決めるヒストンアセチル化をリアルタイムで観察」
- 2007年7月23日「遺伝情報を編集する「スプライシング」を阻害する物質を発見」
- 2006年6月26日「分裂酵母丸ごとのタンパク質を扱う解析系を確立」