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2019年9月26日

理化学研究所
編集工学研究所

科学の魅力を伝える選りすぐりの良書ラインナップ『科学道100冊2019』を発表

日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)[1]と本の可能性を追求する編集工学研究所[2]は、書籍を通じて、科学者の生き方や考え方、科学のおもしろさや素晴らしさを届ける事業「科学道100冊」の2019年度版「科学道100冊2019」を発表します。

「科学道100冊2019」を通じて、未知に挑戦しながら未来を切り拓いていく科学者の姿勢や見方、生き方、考え方に着目する契機を読者に与え、前に進みたいすべての人が生きるヒントを得ることを期待しています。

理研では、先達がどのように科学に向き合ってきたかをなぞりながら、理研を一言で言い表すには、どのような言葉がふさわしいか議論を重ねてきました。そして、これまで多くの科学者たちが科学の力を信じ、社会への貢献を胸に、科学の道を歩んできたことから「科学道」という言葉をつくりました。

2017年2月、理化学研究所と編集工学研究所は「科学道」というコンセプトを社会と共有するため「科学道100冊」[3]を発表しました。

「科学道100冊」では、科学者の思考プロセスを6つのステージで取り出し、それぞれのステージに沿った書籍を選び、100冊としてまとめました。また同年9月には、子ども向けの「科学道100冊ジュニア」[4]を発表。「科学道100冊」「科学道100冊ジュニア」は、それぞれ全国の書店・図書館・教育機関で展開され大変好評を得ました。

今回、「科学道100冊」を中学生・高校生を中心とした幅広い層に科学の魅力をより多面的かつ継続的に伝えるべく、毎年恒例のアニュアル化を企画し、その第一弾となる「科学道100冊2019」を発表します。選書は理研の全職員を対象に、研究部門や事務部門を問わずにアンケートで「大人になる前に出会ってほしい科学道の本」を募り、科学の教育・啓蒙の観点から必読書といえる良書を挙げたうえで、理研と編集工学研究所で構成する選書委員会にて決定しました。

「科学道100冊2019」は、「テーマ本」「科学道クラシックス」で各50冊、計100冊で構成されています。「テーマ本」は今が旬な科学トピックなど、三つの軸をもとに選出しました。2019のテーマは、"元素ハンター""美しき数学""科学する女性"です。また「科学道クラシックス」は時代をこえて読みつぎたい本として選んだ、いわばオールタイム・ベスト50です。

なお「科学道100冊2019」は、要望のある全国の公共図書館、学校(中学校・高等学校)を中心に、一部の大型書店でも展開予定です。

「科学道100冊2019」

構成

テーマ本

毎年異なる角度で本をセレクトし、科学の多様な面白さを伝える。

"元素ハンター"(17冊):
2019年は国際周期表年(メンデレーエフが周期律を発見してから150年)。これを機に、元素周期表のすごさ、それぞれの元素の個性、元素と人間の歴史を伝え、元素ひいては化学のおもしろさに注目してもらうことを目的としている。

"美しき数学"(15冊):
2016年に理研で始動した国際研究拠点「数理創造プログラム(iTHEMS)」では分野をまたいだ研究者が「数理」を軸に宇宙や生命の解明を試みている。このように数学を言語として社会を見ると、世界が違って見えてくる。数学に苦手意識を持つ人にも、その美しさや深さに触れてもらうことを目的としている。

"科学する女性"(18冊):
女性科学者だけでなく、科学を愛する女性の見方・生き方・考え方を通じて、勇気や生きるヒントをつかんでもらうことを目的としている。

科学道クラシックス(50冊)

時代をこえて読みつぎたい本として選んだ、いわばオールタイム・ベスト50。

「科学道100冊 2019」ブックレット

※ラインナップはブックレットまたは「科学道100冊」特設サイト参照。

展開場所

要望のある全国の公共図書館、学校(中学校、高等学校等)、一部大型書店

選書委員会

理研

松本紘理事長
小谷元子理事
加藤重治理事
上野秀樹主任研究員(開拓研究本部 上野分光研究室)
キム・ユウス主任研究員(同 Kim表面界面科学研究室)
加藤忠史チームリーダー(脳神経科学研究センター 精神疾患動態研究チーム)
倉谷滋主任研究員(開拓研究本部 倉谷形態進化研究室)
片平和俊専任研究員(同 大森素形材工学研究室)
生越満広報室長

編集工学研究所

松岡正剛所長

「科学道100冊2019」記者発表会の写真

「科学道100冊2019」記者発表会の様子

松岡正剛 編集工学研究所所長、松本紘 理研理事長、小谷元子 理研理事の写真

「科学道100冊2019」を前に
(左から松岡正剛 編集工学研究所所長、松本紘 理研理事長、小谷元子 理研理事)

補足説明

  • 1.理化学研究所(理研)
    日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、数理・情報科学、計算科学、生物学、医科学など幅広い分野で先導的な研究を推進すると同時に、わが国の産業発展のための研究開発や成果普及も積極的に進めている。
  • 2.編集工学研究所
    所長・松岡正剛のもと編集工学を活用した企画・開発事業を展開。書棚空間のプロデュース、選書事業など幅広く手がける。
  • 3.「科学道100冊」
    2017年2月発表。選書テーマは「知りたい気持ちから未来をひらく、科学者たちの見方・生き方・考え方。その思考のプロセスを6つのテーマで取り出した、前に進みたいすべての人に贈る、勇気と方法の『科学道100冊』」。「科学道100冊」フェアは全国428ヶ所の書店・図書館・教育機関で展開。
  • 4.「科学道100冊ジュニア」
    2017年9月、「科学道100冊」フェアの第2弾として発表。子どもたちがワクワクしながら科学に親しめる100冊をテーマに選定。全国757ヶ所の書店・図書館・教育機関で展開。

問い合わせ先

理化学研究所 広報室 ブランディング担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
riken_branding[at]riken.jp

編集工学研究所 科学道100冊担当
Tel: 03-5301-2214 / Fax: 03-5301-2215
info[at]kagakudo100.jp

※上記の[at]は@に置き換えてください。

機関窓口

理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
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