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2019年12月17日

理化学研究所

国際周期表年2019閉会式が行われました

2019年12月5日、国際周期表年の閉会式が東京で行われました。
2019年は、ロシアの化学者ドミトリー・メンデレーエフが1869年に元素の性質に周期性があることを発見してから、ちょうど150年にあたる年です。これに伴い、国連総会とUNESCOは2019年を国際周期表年と宣言し、1年にわたって世界中で周期表や元素にまつわる催しが数多く実施されました。理研は、この国際周期表年に賛同・後援し、一般公開や講演会などの広報イベントを通じて、周期表や元素への理解を深めていただくための活動を行ってきました。

閉会式は、国際周期表年日本実行委員会の委員長を務めた玉尾皓平 理研栄誉研究員の挨拶に始まりました。国際周期表年・連合運営委員会のナタリア・タラソバ 共同議長、ユネスコ北京事務所のフィリップ・ピペール氏、ロシア科学・高等教育省のグレコリー・ツブニコフ 第一副大臣に続き、松本紘 理研理事長も登壇し、「元素周期表第7周期の完成に寄与することが出来た理研は、大変幸運である。また、ニホニウム誕生の地である日本で世界周期表年の閉会式を挙行いただいたことに深く感謝したい。周期表は、化学だけでなく様々な分野の科学を進歩させる原動力であり、世界の若者を科学に誘う扉である。これまで尽力された世界中の皆さんに改めて感謝を申し上げる」と述べました。

各国における国際周期表年の取り組みが報告された後、延與秀人 理研仁科加速器科学研究センター長の司会のもと、東京学芸大学附属高等学校の罍 穂乃香(もたい ほのか)さんの自作ピアノ幻想曲「ニホニウム」の演奏に合わせて、104番元素ラザホージウムから118番元素オガネソンまで第7周期の超重元素15個を合成・発見した研究機関の研究者がステージに登壇しました。理研からは、113番元素「ニホニウム」の研究グループを代表して、仁科加速器科学研究センター超重元素研究開発部の森田浩介 部長と超重元素分析装置開発チームの森本幸司 チームリーダーが登壇し、15枚の超重元素ボードをかざして第7周期の完成を祝いました。

さらに「次世代の周期表」のセッションにおいては、日本で中学生、高校生、大学生を対象に実施された「私たちの元素‐エッセイコンテスト」の表彰式とともに、櫻井博儀 仁科加速器研究センター副センター長の進行により、ノーベル賞受賞者の小林誠 高エネルギー加速器研究機構名誉教授、吉野彰 旭化成名誉フェローらから、子供たちへメッセージが送られました。

松本紘 理研理事長の挨拶の様子
IYPT2019会場の様子
第7周期の超重元素を合成した各国研究機関の代表者たちの写真

第7周期の超重元素を合成した各国研究機関の代表者たち

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