萩生田光一文部科学大臣は2020年8月9日、理化学研究所(理研)神戸地区の計算科学研究センター(R-CCS)を視察されました。萩生田大臣は、始めに新型コロナ対策に関わる研究に貢献しているスーパーコンピュータ「富岳」を間近からご覧になり、松岡聡センター長による「富岳」の性能の高さに関する説明に熱心に耳を傾けておられました。
続いて講堂に移り、松本紘理事長との挨拶の後、松岡センター長から、R-CCSの概要や「富岳」の意義などを紹介しました。また、理研医科学イノベーションハブ推進プログラムの奥野恭史副プログラムディレクターより新型コロナウイルスの治療薬候補の探索について、理研R-CCSの坪倉誠チームリーダーより室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策について、「富岳」による最新の解析結果を踏まえた研究成果を説明しました。
その後の意見交換では、「富岳」を活用した情報科学の人材育成に関する、児童・生徒や学生を対象とした計画の説明が松岡センター長からあり、萩生田大臣は「『富岳』を国民共有の財産として、一部の研究者のみならず、産業界、大学生や高校生など誰もが活用しやすい環境を整えたい」と述べられました。また、ポスト富岳への取組の必要性についてもご指摘がありました。

「富岳」を前に記念撮影(左から萩生田大臣、松本理事長)

意見交換で積極的に質問する萩生田大臣(中央)