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2020年9月2日

理化学研究所
富士通株式会社

スーパーコンピュータ「富岳」が「MM総研大賞2020」の「大賞」および「ものづくり優秀賞」を受賞

理化学研究所(理研)と富士通株式会社(富士通)が共同で開発しているスーパーコンピュータ「富岳」[1]が「MM総研大賞2020」において、「大賞」および「ものづくり優秀賞」を受賞しました。

「MM総研大賞」は、株式会社MM総研がICT分野の市場、産業の発展を促すきっかけづくりを目的として2004年7月に創設しました。優れたICT技術で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいる企業を表彰する制度で、今回が17回目となります。

「富岳」は、世界のスーパーコンピュータの性能ランキングである第55回「TOP500」で第1位を獲得したほか、「HPCG」、「HPL-AI」、「Graph500」の各性能ランキングにおいても2位以下に大きな差をつけての第1位を獲得し、世界初となる同時4冠を達成しました。

MM総研大賞2020のロゴ

今回の「MM総研大賞2020」では、「富岳」が利用者視点に立った設計思想の基に開発され、国内ではすでに新型コロナウイルスの対策研究にも活用されるなど今後の活躍が期待できる点、また圧倒的な性能や電力効率、汎用性を持つCPUなど、日本の高い技術を結集させたスーパーコンピュータが世界に大きなインパクトを与えた点が高く評価されました。

現在、「富岳」は、2021年度の共用開始を目指して開発・整備中ですが、試行的に一部の計算資源(ノード)を新型コロナウイルスの対策研究や成果創出加速プログラムで利用しています。

スーパーコンピュータ「富岳」の画像

スーパーコンピュータ「富岳」(開発・整備中)

理研は、今後も「富岳」の開発・整備を推進するとともに、Society5.0[2]実現のための中核プラットフォームとしてAIやビッグデータ処理、クラウド的利用に関するソフトウェア開発や環境整備を実施します。そして「富岳」による社会的・科学的課題の解決に貢献します。

富士通は、今後、「富岳」の技術を活用した「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC」シリーズをはじめとするハイパフォーマンスコンピューティング・ソリューションの提供を通じ、社会的課題の解決や最先端研究の加速、およびお客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現による競争力強化に貢献します。

補足説明

  • 1.スーパーコンピュータ「富岳」
    スーパーコンピュータ「京」の後継機。2020年代に、ますます複雑化する社会のさまざまな課題の解決やサイエンスの探究を通じて日本の成長に貢献し、世界をリードする成果を生み出すことを目的とした、電力性能、計算性能、ユーザーの利便性・使い勝手の良さ、画期的な成果創出、ビッグデータやAIの加速機能の総合力において世界最高レベルのスーパーコンピュータとして2021年度の共用開始を目指している。
  • 2.Society5.0
    狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された。IoT(Internet of Things)、ロボット、AI(人工知能)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会の実現を目指すこととしている。

関連リンク

問い合わせ先

理化学研究所 神戸事業所 計算科学研究推進室
広報グループ 岡田 昭彦
Tel: 078-940-5625 / Fax: 078-304-4964
Email: r-ccs-koho [at] ml.riken.jp

理化学研究所 広報室 報道担当
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富士通株式会社
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Tel: 03-6252-2174(直通)

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