理化学研究所(理研)と慶應義塾は、2008年に締結した基本協定に基づき、両者が協力して研究拠点を設置し、共同研究機会の拡大、産業界との更なる連携促進、人材の育成及びイノベーションの創出を図ることによって、共創を推進し、我が国の研究力及び産業競争力の強化に貢献することを目的とし、連携・協力に関する覚書を本日2020年10月21日に締結しました。
覚書の概要
覚書の目的
我が国唯一の自然科学の総合研究所である理研と、人文・社会・科学系から理工学系、医学系に至る広範な分野の教育、研究機関である慶應義塾は2008年に世界を先導する知性の創造を目指し基本協定を締結し、相互の研究開発や人材等の資源を活かし、共同研究や人材交流を進めてきました。
本覚書の締結により、両者が連携して研究拠点を設置し、共創を推進し、我が国の研究力及び産業競争力の強化に資することを目的としています。
覚書の目的
- 1.組織的な共同研究等の研究協力
- 2.両機関の施設・機器の共同利用
- 3.人材交流及び人材育成
- 4.研究成果の産業界への活用
- 5.その他、本覚書の目的を達成するために必要な連携・協力
今後の取組
理研は第4期中長期計画(平成30年4月から令和7年3月)においてヒトを理解する医科学研究を掲げ研究を推進しています。この計画の遂行には医学部・医学研究科・大学病院との連携が不可欠です。
慶應義塾は医学部及び大学病院開設以来100年以上の歴史の中で基礎臨床一体型医学・医療の実現を標榜し、その研究・教育(人材輩出)により本邦の医学界に確固たる地位を築いてきました。大学病院は臨床研究中核病院として、稀少疾患、難治性疾患を始め、がん、再生、炎症・免疫等の分野における多様な疾患に対して最先端医療を提供し、数多くの基礎的・臨床的成果を上げています。一方で,医療で得られた試料・情報を有効に活用するビッグデータ解析を行うプラットフォームの拡充が急務となっています。
今般、上記の認識に基づいた協議により、両者の協力による研究拠点を慶應信濃町キャンパス内に研究拠点を設置し、組織的な共同研究を実施していくことを目指し、検討を開始しています。
お問い合わせ
理化学研究所 科技ハブ産連本部 科学技術ハブ推進部 科学技術ハブ推進課
Tel: 048-467-9281
Email: csth-suishin [at] riken.jp
慶應義塾大学信濃町キャンパス学術研究支援課(産学連携担当)
Tel: 03-5363-3781
Email: kr-renkei [at] adst.keio.ac.jp
機関窓口
理化学研究所 広報室 報道担当
お問い合わせフォーム
慶應義塾広報室
Tel: 03-5427-1541
Email: m-pr [at] adst.keio.ac.jp
※上記の[at]は@に置き換えてください。

記念式典の様子(撮影:竹松明季)

理研の松本紘理事長(左)と慶應義塾の長谷山彰塾長(撮影:竹松明季)