川﨑雅司副センター長（創発物性科学研究センター）は、材料科学研究の実績が評価され、令和2年秋の紫綬褒章を受章することが決定しました。
川﨑副センター長は長年にわたり、材料科学の実験的研究の分野において、特に酸化物の単結晶薄膜や異種酸化物を接合した界面の作製技術を極限的に高めることにより、電気・磁気・光学等の幅広い領域で従来見られなかった酸化亜鉛の紫外発光ダイオード機能、電界誘起による超伝導や強磁性の発現、偶数分母量子ホール効果など、新しい物性を次々と発見し、その素子機能化を推進する等、多大な業績をあげてきました。この業績は、固体電子の新しい機能開拓、特に省エネルギー機能の開発における基礎学理を与えることが期待されています。
川﨑副センタ―長のコメント
石ころのような酸化物をエレクトロニスに応用できないかと思い推進してきた研究が評価され大変喜んでいます。一緒に研究の苦楽をともにした学生や同僚、導いてくださった先生や先輩に感謝いたします。さらに前進したいと思います。