
『理研ニュース』2020年11月号を本日発行しました。今月号は、植物の遺伝子や動物の脳の解析から人の暮らしや健康への貢献を目指す研究を追います。
農作物に大きな被害をおよぼす恐ろしい寄生植物・ストライガ。「魔女の雑草」とも呼ばれています。植物が植物に寄生するメカニズムに迫るのはトランスクリプトーム解析など最先端の技術です。タンパク質をつくり出すRNAを解析し、化合物の働きを調べていくと、分子レベルで繰り広げられる植物たちの攻防が見えてきました。
ヒトの精神・神経疾患の確実な診断には、実際に脳内で何が起こっているのか調べるのが一番です。脳神経ネットワークの全体像「コネクトーム」を知るため、世界の研究者が求めていたのが、ヒトに近い霊長類の脳を傷つけずに調べる方法でした。そして、それを可能にしたのは理研の研究チームが10年以上前から開発していたある技術だったのです。
ぜひご覧ください。