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2020年12月22日

理化学研究所

理化学研究所から2名の研究者が日本学士院会員に選出

柳田 敏雄 名誉研究員(生命機能科学研究センター(BDR)一細胞質量分析研究チーム/細胞動態計測研究チーム・客員主管研究員、旧生命システム研究センター(QBiC)センター長)と宮下 保司 特別顧問(脳神経科学研究センター(CBS) / CBS高次認知機能動態研究チーム・チームリーダー)が、12月14日開催の日本学士院総会において、学術上の顕著な功績により新会員として選ばれました。

各研究者の業績

柳田 敏雄の写真
柳田 敏雄

主要な業績
柳田名誉研究員はこれまで不可能であった溶液中でのタンパク質の動きを1分子レベルで観察することに成功しました。更に、筋肉を構成するミオシン分子1個の動きをナノメータ精度で追跡することに成功し、ミオシン分子がアクチンフィラメント上をブラウン運動で前後に揺れながら前に進んでいることを見出しました。すなわち、生物はブラウン運動(熱ゆらぎ)を有効に利用し、エネルギーをなるべく使わず、曖昧ではあるが、省エネで柔軟に動くことを明らかにしました。この仕組みは遺伝情報の読み取り、イオンポンプ、細胞内情報伝達など様々な生体反応で確認されています。

宮下 保司の写真
宮下 保司

主要な業績
従来はヒトでのみ探求可能とされていた高次精神機能を実験的に解明するため、宮下特別顧問はヒト以外の霊長類においても遂行可能な心理実験課題を開発し、その脳内機構を生理学的に解析する道を開拓しました。大脳側頭葉内に記銘・保持・想起にかかわる記憶ニューロン群、意図的記憶想起の際に大脳前頭葉から側頭葉記憶ニューロン群へ発出されるトップダウン検索信号、進化的に最も新しい脳部位である大脳前頭葉前頭極に自分自身の記憶を回顧し内省する能力である「メタ記憶」の中枢を、それぞれ発見し、ヒト高次精神機能探求と動物を用いた生物学・神経科学を繋ぐ学問領域の発展に貢献しました。

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