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2021年12月17日

理化学研究所

島津賞・島津奨励賞の受賞について

田原太平主任研究員(開拓研究本部 田原分子分光研究室 / 光量子工学研究センター 超高速分子計測研究チーム チームリーダー兼務)が2021年度島津賞を受賞しました。

島津賞は、日本の科学技術振興のため、科学技術、主として科学計測に係る領域で、基礎的研究および応用・実用化研究において著しい成果を挙げた功労者に対して贈られる賞です。

また、村山正宜チームリーダー(脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム)と茂呂和世チームリーダー(生命医科学研究センター 自然免疫システム研究チーム)が2021年度島津奨励賞を受賞しました。

島津奨励賞は、日本の科学技術振興のため、科学技術、主として科学計測に係る領域で、基礎的研究および応用・実用化研究において独創的成果をあげ、かつその研究の発展が期待される国内の研究機関に所属する45歳以下の研究者に対して贈られる賞です。

島津賞

田原 太平主任研究員の写真

田原 太平主任研究員

受賞タイトル「新しい超高速分光・界面非線形分光・一分子分光の開発による複雑分子系の研究」

田原主任研究員の研究室で開発した新しい分光計測手段を駆使し、複雑分子系に対する分子科学研究を推進し、成果を挙げていることが評価され、受賞に至りました。

受賞者のコメント

幾つかの理研オリジナルの分光計測で賞をいただきました。方法論の開発には試行錯誤が必要で、大変時間がかかります。ですが成功すれば他で出来ない研究ができます。そのような気の長い研究を許してくれた理研と、一緒に研究してくれた共同研究者に感謝します。

島津奨励賞

村山 正宜チームリーダーの写真

村山 正宜チームリーダー

受賞タイトル「覚醒マウス脳の広域神経網の活動を検出できる2光子顕微鏡FASHIO-2PMの開発」

世界初となる、広視野・高解像度・高速撮像・高感度・無収差を同時に満たす2光子顕微鏡の開発に成功し、これを用いて、覚醒下のマウスの広域神経網はhub-like ニューロンが存在するスモールワールドネットワークであることを見出したことが評価され、受賞に至りました。

2021年4月20日プレスリリース「脳の宇宙を捉える顕微鏡

受賞者のコメント

名誉ある島津奨励賞を頂き大変光栄に存じます。ラボメンバー、共同研究者ならびにご推薦くださりました日本神経科学学会、AMED革新脳、島津財団審査員の先生方、関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

茂呂 和世チームリーダーの写真

茂呂 和世チームリーダー

受賞タイトル「抗原非依存的アレルギー発症の責任細胞である2型自然リンパ球の発見と機能解明」

2010年に新しいリンパ球である2型自然リンパ球を同定し、寄生虫感染防御に働く細胞であることを明らかにしたことと共に、寄生虫感染が激減した先進国ではこの細胞が気管支喘息をはじめとする多様なアレルギーを引き起こすことが示されたことが評価され受賞に至りました。

受賞者のコメント

大学院生の時に偶然見つけた細胞の研究がここまで発展するとは想像していませんでした。一緒に研究を進めてくれたたくさんの仲間達、先生方に心より感謝申し上げます。

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