科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰する「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の受賞者が、令和4年4月8日、文部科学省から発表されました。今年度、理化学研究所からは17名(科学技術賞11名、若手科学者賞6名)が受賞しました。
科学技術賞 研究部門(8名)
対象:我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究または開発を行った者。(今年度は"研究部門"全体で65名)
- 穐田 宗隆
- 開拓研究本部 侯有機金属化学研究室 研究嘱託
- 「可視光駆動環境調和型物質生産に関する研究」
- 乾 健太郎
- 革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ 自然言語理解チーム チームリーダー
- 「知識と推論による言語情報編集の計算モデルの研究」
- 押川 正毅
- 開拓研究本部 古崎物性理論研究室 客員研究員
- 「量子多体系の対称性とトポロジーに関する基礎理論の研究」
- 杉田 有治
- 開拓研究本部 杉田理論分子科学研究室 主任研究員
- 「細胞内環境における生体分子動的構造の理論研究」
- 杉山 将
- 革新知能統合研究センター センター長
- 「信頼できる人工知能構築に資する弱教師付き機械学習の研究」
- 谷口 雄一
- 生命機能科学研究センター 細胞システム制御学研究チーム チームリーダー
- 「ゲノムの分子レベルでの動作機構に関する研究」
- 樽茶 清悟
- 創発物性科学研究センター 量子機能システム研究グループ グループディレクター
- 「半導体量子情報の物理と量子コンピュータへの応用の研究」
- 三好 建正
- 計算科学研究センター データ同化研究チーム チームリーダー
- 「数値天気予報を革新するビッグデータ同化の研究」
科学技術賞 科学技術振興部門(3名)
対象:科学技術の振興に寄与する活動を行った者。(今年度は"科学技術振興部門"全体で23名)
- 坪倉 誠 (筆頭者)
- 計算科学研究センター 複雑現象統一的解法研究チーム チームリーダー
- 「富岳シミュレーションによる飛沫感染理解と拡大防止への貢献」※1
- 飯田 明由
- 計算科学研究センター 複雑現象統一的解法研究チーム 客員主管研究員
- 「富岳シミュレーションによる飛沫感染理解と拡大防止への貢献」※1
- ※1九州大学大学院総合理工学研究院 伊藤一秀教授、東京工業大学環境・社会理工学院研究学系 鍵直樹教授、京都工芸繊維大学機械工学系 山川勝史教授とのグループによる業績
- 原田 達也
- 革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ 医用機械知能チーム チームリーダー
- 「医療ビッグデータクラウド基盤のAI自動診断研究への貢献」※2
- ※2情報・システム研究機構国立情報学研究所コンテンツ科学研究系 佐藤真一教授、情報・システム研究機構国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系 合田憲人教授、名古屋大学大学院情報学研究科 森建策教授とのグループによる業績
若手科学者賞(6名)
対象:萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者。(今年度は全体で98名)
- 井上 梓
- 生命医科学研究センター 融合領域リーダー育成プログラム 代謝エピジェネティクスYCIラボ 上級研究員
- 「哺乳類のエピゲノム遺伝に関する研究」
- 川井 隆之
- 生命機能科学研究センター 無細胞タンパク質合成研究チーム 客員研究員
- 「革新的電気泳動技術に基づく超高感度バイオ分析研究」
- 鯨井 智也
- 生命機能科学研究センター 転写制御構造生物学研究チーム 客員研究員
東京大学定量生命科学研究所 助教 - 「クロマチンによる生体内反応制御に関する構造生物学研究」
- 小槻 峻司
- 計算科学研究センター データ同化研究チーム 客員研究員
- 「大規模数値計算と衛星観測データ同化による地球環境予測研究」
- 坂巻 竜也
- 放射光科学研究センター 利用技術開拓研究部門 物質ダイナミクス研究グループ 客員研究員
- 「高圧実験岩石学に基づく地球内部物質に関する研究」
- 辻 直人
- 創発物性科学研究センター 量子凝縮体研究チーム 客員研究員
- 「超伝導体におけるヒッグスモードの光共鳴現象の理論研究」