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2023年3月17日

理化学研究所

理研ーRAL記念式典を開催

理化学研究所(理研)は2023年3月14日、英国ラザフォード・アップルトン研究所(RAL)において、英国との30年以上にわたる研究協力を称える理研―RAL記念式典を開催しました。

式典には、小安 重夫 理事、アラン・パトリッジ 英国科学技術施設評議会(STFC)エグゼクティブディレクター兼RAL所長、ロジャー・エクルストン STFC大強度パルス状陽子実験施設(ISIS)所長、川上 明希子 在英国日本国大使館 一等書記官(科学技術担当)、小林 直人 日本学術振興会ロンドン研究連絡センター長などを迎え、これまで理研ーRALミュオン施設に関わった方々が多数出席しました。

理研RAL支所長であり、ISISアソシエイトディレクターであるフィリップ・キング博士は、「理研とRALとのパートナーシップは、英国と日本の科学パートナーシップの中でも最大かつ長期的で、最も成功した事例の一つである」と述べています。本式典において、30年以上にわたる研究協力の成果を紹介する講演も行われました。

また、本式典では、理研 仁科加速器科学研究センター(仁科センター)とRAL ISISにおける研究協力のさらなる発展をめざし、継続的なパートナーシップのための新たな研究協力協定が締結されました。仁科センターは今後も物性・ミュオン研究分野拡大及び東南アジア諸国との連携強化に取り組み、若手人材育成を進めます。

署名の様子

協定締結の様子

(左:櫻井 博儀 理研 仁科加速器科学研究センター センター長、右:ロジャー・エクルストン STFC大強度パルス状陽子実験施設(ISIS)所⻑)

式典開催の経緯

理研とRALは、1990年にミュオン科学に関する国際研究協力協定を締結して以来、理研はRAL ISIS施設内に理研ーRALミュオン施設を建設し、運営してきました。

2023年3月末までに、理研ーRALミュオン施設の老朽化部分を更新し、資産権利をRAL側に移管すると共にすべての運営をRAL側に移譲し、これにより、現行の理研とRAL間の研究協力は終了となります。

30年にわたる協力関係により、理研とRALは、物性物理学・化学物理学などの基礎研究、電池材料などの応用研究、ミュオンを用いた幅広い科学研究に貢献するとともに、500以上の論文が発表され、90を超える日本の研究機関の研究者が理研ーRALミュオン施設における実験等に参加してきました。また、世界40カ所の研究機関とのコラボレーションも実現し、特にインドネシアをはじめとする東南アジア諸国とのミュオン科学における協力関係を構築しました。これらの国々で物性・ミュオン研究をリードする若手研究者の育成も行いました。

発表者

理化学研究所 仁科加速器科学研究センター

関連リンク

Honouring over 30 years of partnership between ISIS and Japan(英語)

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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