岩田 想 グループディレクター(放射光科学研究センター 利用技術開拓研究部門 SACLA利用技術開拓グループ)が2023年度島津賞を受賞しました。
島津賞は、日本の科学技術振興のため、科学技術、主として科学計測に係る領域で、基礎的研究および応用・実用化研究において著しい成果を挙げた功労者に対して贈られる賞です。
岩田 グループディレクターは、SACLAにおいて膜タンパク質結晶中の蛋白質の動きを実時間観察するシステムの構築し、実時間反応動画を撮影という4次元解析をも可能としたことが評価され、受賞に至りました。
受賞タイトル
膜タンパク質の3次元から4次元構造解析方法の開発
受賞者のコメント
1991年に博士の学位を取ってから30年以上一貫して膜タンパク質の構造解析およびその技術開発に従事してきました。SACLAによって、三次元の静止構造だけでなく時間軸方向の変化も含めた四次元の構造が解析できるようになったことは大きなブレークスルーであると考えています。自分のライフワークが理化学研究所の独自に開発した新しい装置と共に評価され、このプロジェクトに参加できたことを大変誇りに思っています。