2024年4月17日
大阪大学
理化学研究所
東京工業大学
“生細胞内での有機合成化学”による 新しい乳がん術中迅速診断法(CTS法)の臨床試験を開始
-病理医を必要としない、がん診断の新技術-
⼤阪⼤学 ⼤学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科の多根井 智紀 講師、島津 研三 教授らの研究グループは、理化学研究所が開発した化学プローブの試薬を⽤いて、乳がんの乳腺温存切除断端の⽣組織に直接染⾊を⾏う、⽣細胞を⽤いた新しい乳がん術中迅速診断法(Click-To-SENSE、以下CTS法)を開 発しました。また、2024年3⽉末よりKBCSG-TRグループの関連施設にて乳がんの乳房温存⼿術に対して多施設臨床性能試験を開始しました。
この化学プローブ(CTSプローブ)は、理化学研究所 開拓研究本部 ⽥中⽣体機能合成化学研究室の⽥中 克典 主任研究員(東京⼯業⼤学 物質理⼯学院 応⽤化学系 教授)が開発した、がん細胞内で⾼濃度に発⽣するアクロレインに対して、複数の有機合成化学反応を選択的に⾏うことにより、がんの有無 を特異的に蛍光染⾊できるものです。
詳細は、大阪大学医学系研究科・医学部のホームページをご覧ください。