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2024年6月17日

理化学研究所

理化学研究所におけるBOOSTプログラムの活用方針について

国立研究開発法人科学技術振興機構が実施する「国家戦略分野の若手研究者及び博士後期課程学生の育成事業(BOOST)次世代AI人材育成プログラム(若手研究者支援)」(以下、「BOOSTプログラム」とします。)においては、クロスアポイントメント制度の活用により、高い専門性を持つ若手研究者の次世代AI分野(AI分野及びAI分野における新興・融合領域)の人材育成及び先端的研究開発を推進するとされています。理化学研究所(理研)では、データ活用と高度計算による科学の革新による「研究サイクルの加速」・「予測から未来制御への進化」により社会課題解決を目指すTRIPの活動を展開、その中でTRIP-AGIS(科学研究基盤モデル開発プログラム)としてAI for Scienceを国の施策として研究推進しているところです。理研は、BOOSTプログラムが想定する最適な研究現場の一つであり、BOOSTプログラムの推進に積極的に協力し、BOOSTプログラムの趣旨である若手研究者の支援と処遇改善を通じて、我が国のイノベーション創出、産業競争力強化、頭脳循環の流動性向上に貢献して参ります。

理研においては、2022年度以降、安定性と流動性を高いレベルで両立させ、それらを両輪として成長する、世界最高峰の研究機関となることを目指して、研究人事制度の抜本的改革を進めているところです。BOOSTプログラムの本旨と理研の研究人事制度とが協調する形で、理研におけるBOOSTプログラムの効果を最大化できるよう、BOOSTプログラムへの参画において、理研は以下の対応を採ることとします。

  • 以下は、理研に現在在籍されていない方向けのご案内になります。理研に在籍されている方におかれましては、個別の対応が必要となりますので、以下の問い合わせ先までご連絡ください。

「理研BOOST受入審査」を実施します

  • 理研は研究室制を採っています。このため、BOOSTプログラムの提案課題(以下、「BOOST課題」とします。)遂行に際して、理研を研究実施機関としてクロスアポイントメントにより受け入れる研究者についても、全員、理研内のいずれかの研究室に所属いただくことになります。これは、当該研究室の主宰者のメンタリングの下でBOOST課題を遂行すること、成果発表に際しては研究室主宰者の承認が必要となること、さらには、研究室主宰者の下で日常の労務管理がなされることを意味します。加えて、BOOST課題は、受入研究室が進める研究と整合している必要があります。このため、理研をBOOST課題の研究実施機関とされる場合は、所属を希望する研究室の主宰者又は研究センターに必ず応募前にご連絡ください(連絡を頂き次第、理研BOOST受入審査に必要な手続きのご案内を差し上げます)。なお、理研BOOST受入審査実施に際しては、別途書面の提出や面接をお願いすることになりますので、予めご承知おきください。
  • 理研BOOST受入審査に不合格となった場合、理研はその方の受け入れを行いません。他方、BOOST課題が不採択であっても、理研BOOST受入審査に合格している場合は、その合格をもって採用審査の合格に置き換えることで、クロスアポイントメントによる採用を行います
  • 理研BOOST受入審査のスキームの概要については、「理化学研究所における活用方針概要版」をご覧ください。

「クロスアポイントメント人件費」について

  • 研究者の給与は、実績や能力を踏まえた評価に基づき理研の責任と権限のもとで定めるべきものであると考えています。このため、BOOSTプログラムにある、自身で独自に給与を加算できる仕組みや運用を、理研で実施する予定はありません。理研は、自らの財源によって、BOOSTプログラムの趣旨を踏まえて、処遇を改善します。なお、理研の給与水準を用いたクロスアポイントメントにおいては、多くの場合、クロスアポイントメント後の給与が現給よりも高額になっています。
  • 理研を研究実施機関としたBOOST課題申請においては、原則として、研究提案書の「研究費用計画」1.費目別の研究費計画において「クロスアポイントメント人件費」を計上しないでください。
  • BOOST課題の研究費は、課題の完遂と更なる展開のために計上するようにしてください。
  • 理研BOOST受入審査に合格した場合、直ちにクロスアポイントメント締結後に予想される給与額の仮算定を行い、その結果をお伝えします(正式な給与額は、クロスアポイントメント協定の締結時に決定します。仮算定で得られる給与額は、見込額と位置付けます)。その上で、理研を研究実施機関として応募されるか、研究費をどう計上するかをご検討ください。なお、算定においては、クロスアポイントメント元と理研でのエフォートが、いずれも20%以上であることを前提とします。
  • 理研BOOST受入審査を経て応募するにあたり、研究提案書の「研究費計画」2.特記事項において「クロスアポイントメント先機関である理化学研究所における受入審査合格済み。自身が希望するエフォート率で理化学研究所とのクロスアポイントメントを締結した場合、年収が増えることを確認している」等、クロスアポイントメント人件費の計上がなくとも年収が増える見込みである旨を記載することを推奨します。

その他

  • BOOST課題遂行のためのクロスアポイントメントによる理研での受入の最低限の要件は以下の通りです。
    • 受入研究室で実施可能な研究計画であり、かつ理研内の設備利用を念頭に、計画遂行に妥当な研究費が計上されていること
    • 理研での雇用形態は、単年度契約を原則とする有期雇用契約を締結する任期制職員であること、またその有期雇用契約の更新上限がBOOST課題の終了日までになることを理解していること
    • クロスアポイントメント元及び理研でのエフォートが、いずれも20%以上であること
  • 給与額や各種手当については、クロスアポイントメント元と理研とのクロスアポイントメント協定によって定めます。また、社会保障の継続性の観点から、給与支払いはクロスアポイントメント元から行うことを原則とします(理研は、理研が負担すべき金員を出向負担金としてクロスアポイントメント元に支払います)。
  • 理研の研究職員の多くは、専門業務型裁量労働制を選択可能です。クロスアポイントメント協定の締結に際し、専門業務型裁量労働制適用に関する同意の確認を行います。
  • 本ページの内容は2024年6月21日時点の内容です。今後、国立研究開発法人科学技術振興機構が公表する資料や発表等を踏まえて、理研における方針を見直すことがあります。その際は、本ページ掲載内容の改訂を行います。
  • 公開日:2024年6月17日
  • 改訂日:2024年6月21日

お問い合わせ先

理化学研究所 BOOST担当
Email: riken-boost-yr [at] ml.riken.jp

※[at]は@に置き換えてください。

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