10月5日(土)、「理化学研究所 和光地区一般公開2024」を現地とオンラインのハイブリッドで開催しました。今年のテーマは「不思議がいっぱい。科学の世界をのぞいてみよう。」で、時折激しい雨が降る中、約4,200名にご来場いただきました。また、講演会のライブ配信は約1,500回ご視聴いただきました。
不安定原子核の質量を測定するための装置「希少RIリング」を見学する来場者たち
講演会
ハイブリッドで四つの講演会を実施し、データや数学で探る体内時計と冬眠、認知症予防のための会話支援ロボット、蛍光を出し続ける蛍光タンパク質、量子コンピュータをつかった宇宙研究を紹介しました。講演後の質疑応答時間には、多くの質問が寄せられました。
満席となった現地会場
現地開催イベント
毎年人気の加速器施設やスーパーコンピュータ「HOKUSAI」はもちろん、多くの研究室を公開し、来場された方からは「普段全く知らない世界に触れることができ、大満足です」「研究員さんの説明が素人にも分かりやすく、どんな質問にも+αの回答をしていただき嬉しかったです」といった感想をいただきました。
身近な生き物を顕微鏡で観察
分子模型の製作に取り組む子どもたち
トレーラー搭載の小型中性子源システム 「RANS-Ⅲ」
だるま落としで原子核のノックアウト反応を学ぶコーナー
説明を担当した理研の研究者たちからも「来場者の方々が初めてES細胞を見たと喜んでくれたり、顕微鏡観察を初めて体験する子どもたちがすごく楽しんでくれたりしたのが印象的でした」「光科学の面白さを実感していただけました」「多様な年齢層の方と交流でき大変良かったと思います」などの声があり、来場者の方々との貴重な交流の場を楽しんだようでした。
オンラインコンテンツ
オンラインでは、講演会のライブ配信に加え、研究者が高校生たちの文理選択の相談に乗る進路相談会を実施したほか、ニューロンや量子コンピュータに関する期間限定コンテンツを公開しました。
子どもから大人まで多くの方に楽しみながら科学に触れていただいた和光地区一般公開。理研の研究を一般の方に紹介する大切な場として、来年も10月に開催予定です。
悪天候にも関わらず来場者で活気づく所内
関連リンク
- 2024年10月5日イベント「理化学研究所 和光地区一般公開 2024」