理化学研究所 (理研)五神 真 理事長および仁科加速器科学研究センター(RNC) 櫻井 博儀 センター長は、科学技術分野における日英間の連携に対して多大な貢献を果たされたフィリップ・キング博士に対し、感謝の意を表して盾を贈呈しました。贈呈式は2024年11月11日、理研和光地区にキング博士、在日英国大使館よりエミル・レヴェンドグル公使、マリールイーズ ・テイラー科学技術部参事官を迎えて執り行われました。
理研と英国ラザフォード・アップルトン研究所(RAL)の30年以上にわたる協力関係は、RALに開設された理研-RALミュオン施設の共同運営を通し、物性物理学や化学物理学の基礎研究、電池材料への応用研究などミュオンを使用した幅広い科学研究で成功を収めてきました。この間、500本以上の論文が発表され、90を超える日本の研究機関の研究者が理研-RALミュオン施設での実験などに参加してきました。キング博士は、2023年3月まで11年間にわたり理研-RALミュオン施設の所長を務め、共同研究を推進されたほか人材交流や育成にも貢献されました。現在は、英国科学技術施設評議会(STFC)大強度パルス状陽子実験施設(ISIS)の中性子・ミュオン源の、パートナーシップおよびプログラム担当のアソシエイトディレクターを務めるとともに、英国物理学会のフェローでもあります。
RNCとRAL ISISは、キング博士の長年にわたる貢献により築かれた緊密な協力関係のさらなる発展をめざした新たな研究協力協定を締結し、今後も交流を推進していきます。

(写真左から5人目から右に)櫻井 博儀 RNC センター長、吉田 稔 理事、五神 真 理事長、フイリップ・キング博士、エミル・レヴェンドグル在日英国大使館公使、マリールイーズ・テイラー在日英国大使館科学技術部参事官
今後の期待
- 2023年3月17日お知らせ「理研ーRAL記念式典を開催」