
染谷 隆夫 主任研究員/チームリーダー(開拓研究本部 染谷薄膜素子研究室/創発物性科学研究センター 創発ソフトシステム研究チーム、東京大学 大学院工学系研究科 教授)が第4回森下泰記念賞を受賞しました。
森下泰記念賞は、医工連携・融合領域において顕著な業績を上げ、今後の活躍が期待される日本国内の研究機関に所属する研究者に対して贈られる賞です。
染谷 主任研究員は、柔軟性・伸縮性・大面積・多点・マルチモーダルという皮膚の主な特徴を兼ね備えた「電子皮膚」という薄いシート状センサを開発しました。この電子皮膚のコンセプトにより、伸縮性を備えた半導体デバイスの研究開発が飛躍的に発展し、「伸縮性エレクトロニクス」と呼ばれる新領域が創出されました。これらの成果は、今後更に重要となる未病や予防医療を含めた様々な医療分野においてウェアラブルデバイスに応用され、AIなどとも組み合わせることで今後の医療を革新する技術となり得るものと評価され、受賞に至りました。授賞式は3月7日に経団連会館にて執り行われる予定です。
受賞業績
伸縮性エレクトロニクスによる生体電子計測の先駆的貢献
コメント
このたび、身に余る光栄として森下泰記念賞を賜ることができましたこと、誠に感謝の念に堪えません。本研究がこのような評価をいただけましたのは、ひとえにこれまでご指導いただきました先生方や共に研究を進めてきた方々、そして私たちの活動をご理解・ご支援いただいた皆様のおかげでございます。本受賞を契機として、次世代ウェアラブルセンサや伸縮性エレクトロニクス技術を活用した生体電子計測の進展に、一層精励して取り組む所存です。