2025年1月9日、クリスティーナ・エールン デンマーク高等教育・科学大臣が、デンマークの主要大学の学長や財団の理事長ら14名と共に、理化学研究所(理研)和光地区を訪問されました。
当日はまず、仁科加速器科学研究センター(RNC)で、櫻井 博儀 センター長の説明を受けながら、仁科 芳雄 博士※がデンマークのニールス・ボーア博士と取り交わした書簡が保存されている仁科芳雄記念室や加速器施設をご覧になりました。続いて、量子コンピュータ研究センター(RQC)では、中村 泰信 センター長をはじめ、RQCの研究者5名と量子研究に関する意見交換を行った後、量子コンピュータ施設を見学しました。
その後、五神 真 理事長と、理研とデンマークにおける量子戦略や国際連携について意見交換が行われました。仲 真紀子 理事による理研の概要説明に続き、川﨑 雅司 研究政策審議役と佐藤 三久 量子HPC連携プラットフォーム部門長(計算科学研究センター)から、理研の量子戦略の概要説明と質疑応答が行われました。
- ※仁科 芳雄 博士は、1923年から5年間コペンハーゲンに留学し、当時始まったばかりの量子力学と現代物理学誕生の下地となった、自由で闊達な、そしてユーモアに富んだ討論と対話を行う"コペンハーゲン精神"を持ち帰った。

(写真中央左)五神 真 理事長、(写真中央右)クリスティーナ・エールン高等教育・科学大臣

RNCの展示室にて櫻井 博儀 RNCセンター長(写真中央左)から説明を受けるエールン大臣(写真中央右)

RQC施設にて中村 泰信 RQCセンター長(写真左から2人目)より説明を受けるエールン大臣(写真右から2人目)