
町田 理 上級研究員(創発物性科学研究センター 創発物性計測研究チーム)が第18回(令和6年度)風戸賞を受賞しました。
風戸賞は、電子顕微鏡並びに関連装置の研究・開発及び電子顕微鏡並びに関連装置を用いた研究(医学、生物学、物理学、化学、材料学、ナノテク、その他)において優れた業績を挙げた満45歳以下の研究者に贈られる賞です。
町田 上級研究員は、走査型トンネル顕微鏡(STM)に関わる高度な技術の開発と、その技術を駆使した物性物理学の重要問題の究明において優れた研究業績を収め、物性物理学における重要な研究手段であるSTMの性能を大きく進展させ、さらにSTM技術の高度化によりFe(Se,Te)超伝導体における「マヨラナ準粒子」の存在を世界に先駆けて証明しました。このようにSTMの基盤技術開発と物性研究への応用の双方で優れた成果を収めていることが高く評価され、受賞に至りました。授賞式は3月1日に経団連会館にて執り行われました。
受賞業績
超低温走査型トンネル顕微鏡の開発と創発量子現象解明への応用
コメント
この度、第18回風戸賞を賜り、大変光栄であると共に選考に携わった方々に心より御礼申し上げます。受賞対象となった研究において、理化学研究所の花栗 哲郎 チームリーダーを始めとした多くの共同研究者の方々から多大な助力を頂きました。この場を借りて謝意を表します。