
曳野 圭子 研究員(生命医科学研究センター ファーマコゲノミクス研究チーム)が2025年度日本医師会医学研究奨励賞を受賞しました。
日本医師会医学研究奨励賞は、日本医師会会員で、医学上将来性に富む研究を行っている方に授与されます。
曳野 研究員は、日米における小児科・小児治療における豊富な臨床経験を元に、臨床的視点から基礎研究の課題を見いだし、疾患感受性遺伝子に関する研究及び薬理遺伝学においても臨床の知見を生かしながら研究を推進された点が評価され、受賞に至りました。
授賞式は11月1日に執り行われる予定です。
受賞タイトル
日本人におけるRNF213遺伝子多型と多様な疾患に関する横断的病態解析
受賞者のコメント
今までの成果を認めていただき、大変嬉しく思います。
RNF213多型は、多様な血管病態との関連が報告されています。我々が昨年行った大規模遺伝子解析では、冠動脈疾患(心筋梗塞、安定狭心症、冠攣縮性狭心症)の中でも、本多型の効果はそれぞれ異なることを明らかにしました。現在、RNF213多型と多様な疾患との関連解析を進めており、RNF213関連血管症の層別化や将来的な個別化医療への応用につながると期待しています。今後も基礎医学発展のために精進して参ります。