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2020年5月7日

広島大学
日本医療研究開発機構
理化学研究所

ペルオキシソームの新機能:線毛へのコレステロール供給能力を発見

-コレステロール欠乏による線毛病発症メカニズムを解明-

広島大学原爆放射線医科学研究所の宮本達雄准教授、松浦伸也教授らのグループは、細胞小器官のひとつであるペルオキシソームが細胞の「センサー」として働く一次線毛にコレステロールを供給することを明らかにしました。過剰なコレステロールによって高脂血症や動脈硬化などのリスクが高まることはよく知られていますが、コレステロールの低下が健康に及ぼす影響はよく分かっていませんでした。今回、理化学研究所生命機能科学研究センター(BDR)、広島大学ゲノム編集イノベーションセンター、広島大学大学院統合生命科学研究科との共同研究により、ペルオキシソーム形成不全症患者の細胞では、一次線毛のコレステロールが低下することで、線毛の機能障害が生じることを明らかにしました。また、コレステロールの補充によって、線毛異常が改善することを実証しました。ゲノム編集技術や電子顕微鏡技術を用いて、さらに詳しく調べた結果、ペルオキシソームが微小管の上を運動して一次線毛にコレステロールを供給する仕組みを解明しました。

一次線毛には、「がん」や「精神・神経疾患」に関連する分子が多く集まっているため、本研究成果は、一次線毛に関係する遺伝子が先天的に欠損した稀少疾患である「線毛病」だけではなく、患者数の多い病気に対する新たな治療法の開発にも貢献すると期待されます。

詳細は広島大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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