国立天文台の田中圭特任研究員、理化学研究所のイーチェン・チャン基礎科学特別研究員らの研究チームは、アルマ望遠鏡を使って、ふたつの大質量原始星IRAS 16547-4247を観測し、それぞれの原始星を囲むガス円盤の中に、塵が壊されることで出てきた塩化ナトリウムや、高温に加熱された水蒸気が含まれていることを発見しました。それら分子から放たれる電波を解析することで、ふたつのガス円盤が逆回転する様子などを明らかにしました。食塩の主成分でもある塩化ナトリウムが大質量原始星を取り巻くガス円盤で検出されたのはこれが2例目で、今回の発見は塩化ナトリウムや高温の水蒸気が放つ電波が大質量星の誕生を探るうえで重要な手掛かりとなることを示しています。
詳細はアルマ望遠鏡 - 国立天文台のホームページをご覧ください。
報道担当
理化学研究所 広報室 報道担当
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